DATSUN BLUEBIRD P411 1300DX 1966年式
Owner 蠍ちか子
現車を前にした瞬間、『ああ…これはわたしのクルマだ…』とー
DATSUN BLUEBIRD P411 1300DX 1966年式
バーバーさんの自慢の愛車を紹介する企画 「BARBERMOTORS」。第2回目のゲストは愛知県名古屋市の八玉理髪の蠍ちか子さん!
己の道を貫くトランスジェンダー蠍ちか子さんの愛車、DATSUN BLUEBIRD P411 1300DXについて伺いました。
Photo by CRUISE FOCUS https://cruisefocus2.blog.fc2.com/
―DATSUN BLUEBIRD P411 1300DX 1966年式を選んだ理由は?
小さい頃から国産旧車が好きで、免許を取ってから乗った、2輪も4輪もほぼ国産旧車でした。
このブルーバードに乗る前は69年式のマツダ キャロルに乗っていたのですが、色々と苦労した為、次はもう少し新しめ(70年後期~80年代くらい)の普通に乗れそうな車に乗るつもりでした。
そんな風に思っていたし、410系のブルも特に好きな車でも無かったのですが、クルマの雑誌に載っていた中古車屋さんの広告で、この個体を見た時、あまりのラット具合(※RAT [ドブネズミ]、または RUST [錆]の意)に物凄い衝撃を受けまして…。ふらふらと吸い寄せられる様に東京から静岡まで現車を見に行ってしまいました…。
※ダメージデニム、錆びたアンティーク家具など、物の劣化を一つの「味」として捉え、楽しむ文化があります。 車も例外ではなく、その様な「劣化」をカスタマイズの一環として楽しむ文化が存在します。
ーそういう衝撃的な出会いってありますよね。
現車を前にした瞬間、不思議と『ああ…これはわたしのクルマだ…』と思いました。
運転席に座った時、対応してくれた無口な店長さんに『クルマと人が…すごく合ってますね』と言われ、乗ろうと決めました。
ーラットスタイルは目を引きますし、カッコイイですよね。手に入れた時の状態はどうだったのですか?
購入した当初は改造されている為に調子が良くない部分も多々あり、旧いクルマなので部品も無かったりっと…
ちゃんと問題なく走るようになるまでは色々と苦労しました。
ーサビ塗装はカッコいいですよね、カスタムのポイントは?
流行りの「エイジング加工のペイント」ではなく、わたしのはガチのヤレ・サビ・剥げです(笑)。カスタムと云うカスタムはありません。錆びているだけなので…。
強いて挙げるとすれば“外装は汚く、内装は綺麗に”というギャップは意識しています。


ー内装もイカしてますね。普段の整備やカスタムはちか子さんがやっているのですか?
カスタムと云うカスタムはしてませんが、やりたい事がある時は頼りにしている修理屋さんに相談します。
ー今はこの外見に満足していますか?
満足はしてますが、やりたいことはここに書き切れない程いっぱいあります。
それと、サビを育てて行く事により都度外見が変わるので、ガチで腐っている部分をどう維持してゆくか日々悩んでおります。
ーサビクリエーターですね(笑)このブルーバードとツーリングの思い出はありますか?
このブルーバードに乗り始めて10年になりますが、本当に色んな所に行きました。
ダットサン乗りの仲間たちと一緒に地方のイベントへ行く事が多かったですが、毎回その都度思い出があります。
楽しい思い出が本当に沢山あるので、たまに写真を見てその時の事を思い出したりしています。


ー今後このブルーバードとどうやって接していきたいか?
今後はもう他の車に乗り変えるつもりはないので、今まで通りただずっと乗っていくだけです。
この車はわたしの棺桶にするつもりですので…。死ぬまで乗りたいですね。
ありがとうございました。ラットスタイルの旧車 ダットサン ブルーバードでバーバー街道を爆走する、蠍ちか子さんでした。ありがとうございました。♪


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