プロの道具箱 VOL.120
KEEN CREATIVE HAIR

KEEN CREATIVE HAIR
代表 倉田 和俊(KURATA KAZUTOSHI)

全国理容競技大会、OMC北京アジアカップ、OMC沖縄アジアカップ等、多くの受賞歴を持ち、ハイセンスなバーバーを展開、そして今後の理容業界を担うキーパーソンの倉田氏。今回はそんな倉田氏のこだわりの道具とバーバーライフについてお聞きしました。

PRO TOOL BOX TOUR

「道具は品質と、オリジナリティー」

SCISSORS

ハサミはシザース内山のハサミでOEMで作っていただいてます。

私がアシスタント時代に、専門学校で購入した鋏よりも、さらによく切れる鋏を求めて出会ったのがシザーズ内山の鋏でした。切れ味はもちろん、手にすごく馴染むことから、練習もはかどるようになり、技術もみるみるうちに上達していきました。

全国理容競技大会で日本チャンピオンになった時、アジア大会で世界チャンピオンに輝いた時も、やはりシザーズ内山の鋏でした。
また、内山氏の仕事に対する想いなど人間性の素晴らしさにも惚れ、内山氏と共に理容鋏の改善などを通して交流が続いています。
弊社の蝶のロゴマークは、私が長年使用しているシザーズ内山の鋏をモチーフにしたものとなっています。

シザーケースは、OBが私の全理連中央講師就任のお祝いにと、カスタマイズして作ってくれたケースです。KEENのロゴ入りで大変気にっています。

COMB

※NO PHOTO

コームは信山で理容師によっては、刈り上げの厚さをコームの厚さで変える方がいると思いますが、KEENではこの1つで、荒刈りや仕上げ刈りを行う事によって自分の技術力を高める事が出来ると考えていますので、全スタッフは同じ物を使用しています。

RAZOR

レザーは日本剃刀を使用。レザーはメインの替刃の他に日本剃刀を使用するメニューがあり、KEENとして理容師の伝統技術を後世に残すためとゲスト(お客様)のためにメニュー化しています。

AMENITIY

KEENのスタッフが喜んで自信を持って勧めているプリズナーという整髪料です。

整髪料は私が参加している、エクスマというセミナーで同期になった、関西の梅田商事さんの経営企画部マネージャーから勧められた整髪料で、それ以前にもKEENスタッフの推薦や飛び込み営業で来らた方がサンプルを紹介してくれました。何かと縁がある整髪料です。

FACILITY

サインポールの照明も、私が考え制作しました。

 

INTERVIEW

―KEEN CRIATIVE HAIRは現在4店舗運営されていますが、営業面でのこだわりを教えていただけますか?

営業面のこだわりですが、まず他にはない理容室をテーマに常にかっこいい理容室と言うコンセプトでサロンを作っています。また、消毒などは、見える消毒をオープン当時から行っています。そして接客等は一流ホテルに負けない接客をベースに相手のニーズをとらえた親身な接客を心がけています。また、サロンでの立ち振る舞いなどは常にヘアーショーをしていると思うようなカッコいい所作を目指しています。

「スタッフには自立と自律を考えて行動することー」

―多くのスタッフが働いていますが、KEENのスタッフ教育はどうしていますか?

今までの教育は1人前に育てると言う考えので行っていましたが、今では育つ環境を提供すると言う考えで行っています。つまり、自立と自律を基本方針にスタッフが考えて行動することを推奨しています。

―理容師が少ない現在、リクルートはどうしていますか?

理容師が少ない現在リクルートの問題ですが、おかげさまで毎年数名は入社してくれます。その中で、やはり生徒の確保は学校だけではなく、サロンも一緒になり学生を理容師になることを考えて行動しています。つまり、学校だけにお願いするのではなく、自分たちも協力すると言う考えです。

これはサロンに来ている高校生や大学生に理容師の魅力を伝え、理容師になるために、理容学校を紹介すると言う事です。

―素晴らしいお考えを持つ倉田さんの経営面での悩みってありますか?

経営の悩みはやはり人ですね、どうやったらそのスタッフが育つと言うことを考えでいましたが、今はどうやったらスタッフが楽しく仕事を出来るかを考えています。おかげで常にワクワクしながら、楽しく考えているので、何事も悩みとして捉えるのではなく、状況を受け入れるという考えに変わりました。

―やはりスタッフの教育が大切という事ですね、現在、コロナの影響でさまざまなコンテストが中止になっていますが、スタッフのモチベーションは?またどう意識や意向をキープしていますか?

コロナの影響ですが、確かに昨年弊社からパリで行われた世界大会でジュニア世界チャンピオンが誕生しましたが、今はその先にあるコンテストに向けて飛躍的に成長できるようにと言う考えで指導しています。また、KEENでは全スタッフがコンテストをしているわけではないのでコンテスト希望のスタッフのみコンテスト練習をしております。

「コンテストで技術力を上げてほしいー」

―また、今は昔のほどコンテストというものへの価値観が変わり、参加者が減っている様に感じますが、倉田さんはスタッフたちにどう育ってほしいですか?

確かにその通りだと思います。もちろんコンテストが全てでは無いですが、やはり私自身コンテストをしていたので、コンテストで技術力を上げてほしいとは思っております。その中で技術を追求しているスタッフは、全国の理容師よりも飛び抜けて技術力があり、圧倒的な差でお客様に喜ばれ、その結果、理容師の地位を向上してほしいと思っております。

―技術力は大事、そしてその技術力向上の一つの手段がコンテストに参加すると言う事ですね。話は変わりますがこれからの理容はどこに行くと考えますか?

これからの理容は私の考えでは、AIの発展により無くなる仕事が多くなる中で、やはり理容業は生き残り、人から求め喜ばれ、社会的地位が上がる仕事だと思っております。そのためには、ただ髪を切るのではなく、社会のことをより理解し、教育産業としての側面と人間力向上産業として理容業がこれからの社会のリーディング業種(注1)になってほしいと思っております。

注1)国や地域の経済発展を主導していく中核的な産業のこと。

―今後のKEENの展望

今後の展望は私が現在47歳で祖父から続いて3代目ですが、グループに残るスタッフの中から60歳までに社長を譲り、より楽しく豊かな人生を送れる会社として、発展していくことを考えております。

―倉田さんの今後の目標は?

KEENではお客様をゲストと呼びますが、大好きなゲストのカットを長く担当し、楽しく人生を過ごす事、そして次世代の新しい理容業界を引っ張る金の卵たちを常に応援したいと思っております。

―ありがとうございました。最後に読者へのメッセージをお願いします。

私たちの理美容業界はとても素晴らしい仕事なので、よりこの業界が発展できるよう、若い子に理容師美容師の良さをみんなで伝え、より多くの未来の金の卵を作りましょう。

今回、このような機会をいただきありがとうございます。また私自身いろいろと、この業界の良さをティックトックで発信していますので、多くの方に見てもらえれば、と思っております。

倉田氏仕事用TikTok
https://vt.tiktok.com/ZSGSYrqp/

倉田氏遊び用TikTok
https://vt.tiktok.com/ZSGSPeCg/

 

INFORMATION

KEEN 自由が丘店
電話:03-6677-3701
住所:〒152-0034 東京都目黒区緑ヶ丘2-16-18 KEENビル
営業時間:火~土 10:00〜20:00受付終了
日・祝日 AM9:00~PM7:00受付終了
定休日: 毎週月曜日※祝日の月曜日は営業致します。

溝の口店
電話:044-850-5066
住所:〒213-0001 神奈川県川崎市高津区溝口1-18-6 1F
営業時間:火〜土 10:00〜20:00受付終了
日・祝日 9:00〜19:00受付終了
定休日: 毎週月曜日※祝日の月曜日は営業致します。

横浜日本大通り店
電話:045-228-9882
住所:〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町91
営業時間:火〜土 10:00〜20:00受付終了※第1木曜日のみ12:30~20:00
日・祝日 9:00〜19:00受付終了
定休日 :毎週月曜日※祝日の月曜日は営業いたします。

青葉台店
電話:045-530-0088
住所:〒227-0062 神奈川県横浜市青葉区青葉台2-10-33
営業時間:10:00~20:00受付終了
金曜のみ 11:00~21:00受付終了
定休日: 毎週月曜日※祝日の月曜日は営業いたします。

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