プロの道具箱 VOL.105株式会社 Joys | ライオン･ヘアサロン･グループ

株式会社 Joys 代表取締役
岩田亮一 (IWATA RYOICHI)

2004年 R’s hairをオープンし、現在は理容室3店舗、美容室1店舗、お顔そりサロン1店舗を運営する。2020年４月に自社物件で大型複合施設J PARKをオープン。
理美容業界向けのブログの配信、理美容業界以外の異業種からもインプットとアウトプットを繰り返すビジネスパーソン。
今回はそんな岩田さんの道具箱を紹介いたします。

TOOL BOX TOUR

デザインも大切ですが、手に馴染み、使い易さを大切にしています。

SCISSORS

ハサミを選ぶポイントは手の馴染み感、切れ味を重視しています。
刈り込み、セニングは15年以上同じものを使用しています。

刈り込み：ナルト
カット：ミズタニ
仕上げ：ジョーウェル
セニング：ナルト
レザー：ミズタニ

CLIPPERS

クリッパーはWAHLを使用しています。

COMBS

カットコームは信山を修行時代から愛用しています。コームは指の延長と考え、信山コームは狙った箇所、角度をズレが無く引き出せます。
セットで使いやすいのがロイヤルナイトさんのコームです。

AMENITY

スタイリング剤はポマードを使うことが多いです。中でもMALIBU POMADE はバーバースタイルからパーマスタイルまで幅広く使えてお気に入りですね。ガッチリ決めたい時はBROSHを使っています。

ACSESSORIES

全店舗で共通しているのが、中村商店さんのカットクロス。使いやすさもそうですが、本物が持つ存在感に惚れています。

LIFE STLYE

経営者として、理容師として、個人として常にバランスを考えながら過ごしています。仕事って感覚じゃ無くて、岩田という人生を生きている。もちろんスタッフ達を雇用する責任をしっかりと受け止めています。その上で自分が楽しむ事も忘れない。

MOTORS

Harley Davidson 1995 FLSTN
20歳の時にフルローンで購入し25年という時間を共にしている愛馬です。若いときは北海道から沖縄までテントを積んで旅していました。

Ford BRONCO 1989
こいつでのんびりクルーズする、それが最高です。

若いときフロリダで皿洗いをしていた時期があって、そこでサーフィンを覚えました。311の震災以降、辞めていたのですが２年前からまた再開してどハマり中です。

INTERVIEW

―大型複合施設J PARKなど理容、美容サロンを運営されている岩田さん、多くのスタッフさんも雇用されていますが、若いスタッフの接し方、育成などどうされていますかまたスタッフ育成のアドバイスをお願いします。

20代から40代まで幅広いキャリアのスタッフがいます。年齢や立場に関係なく、一人の人間として接する様に心がけています。年功序列や上下関係ではなくフラットに繋った頼もしい仲間であり、ライバルですよね。
Joysでは早期育成を目指しているので、新卒者は社内アカデミーにて半年間は営業時間内にトレーニングをしています。アカデミーを取り入れて今年で5年目ですが、未だに試行錯誤の繰り返しです。技術アカデミーと同時に社会人として、人としての在り方などをしっかりと研修します。技術と人間性の両輪をバランス良く教育する事を大切にしています。

―理容サロンを3店舗経営されていますが、理容師の不足の現代、スタッフ不足のサロンが多いですが、その問題をどうお考えですか。

人手不足は理容業界に限らず、日本全体の課題だと思っています。理容だけでみればやはりまだ、理容業に対する社会的なイメージが誤解されていますよね。専門学校だけに頼るのではなく、自分達が雇用環境、労働環境をしっかりと整えて、様々な発信をしていけば、理容師を目指す若い子が増えるのではないでしょうか？サロンとしては、働き易さとやり甲斐を提供する事で『働きたくなるサロン』になる様に努力しています。

―海が近い立地からか西海岸風な素敵な外観ですがショップコンセプトを教えてください。また、メインターゲットはどの年代ですか。お店を運営されることで大切にしている事はなんですか。

5店舗それぞれにコンセプトを持たせ、それぞれでターゲットとなる性別や年齢を設定しています。個性を出す事でお客様が選びやすくなる。でもあまり作り込み過ぎないで抜け感を残す様にしています。

ー話題を変えますが、コロナによる急事態宣言も５月末まで延長になり、仮に解除になっても以前の経済状況には中々元の状況には戻らないと考えます、今後理美容業界はどのような変化を求められると考えますか。

新型コロナの影響で人々生活スタイルが大きく変化して来ましたね。クラブなど密室空間での活動は控えた方が良いという考えもあり、これまでよりも清潔、衛生という観点が重要視されるのはもちろんですが、サロンでの滞在時間も短くしたいという傾向が強くなったと感じます。
現在シェービングを自粛しているサロンが多いかと思いますが、時短という意味も含めてお客様のニーズに合っている様に感じます。これを機にシェービングの価値を見直す良いタイミングかと。
カラーやパーマも工程や薬剤を工夫して今までの2/3の時間にしたり、カウンセリングもオンラインやSNSを使って事前に行う事も喜ばれるでしょう。