バーバー界のアンディウォーホル　プロの道具箱 VOL.153New Life, Old Life まさや／MASAYA

モスラ理髪店
代表　まさや／MASAYA

髪全体だけではなく一部分だけを編むこともできるブレイズヘアはは海外では定番のヘアスタイルです。
ヒップホップ系のファッションを好む、ダンサーや若い人に多く見られる、細かく分けた毛の束を編み込んで作り上げる髪型。
アメリカの人気女優や海外セレブにも人気の高まる注目のヘアスタイルです。
そのブレイズヘアを武器に地元の和歌山県和歌山市でブラックヘアの定着と発信をするまさや氏。
店内の色使いや、小物のセンスが抜群の店内と、まさや氏の地元愛と仲間を愛する姿勢におおくのファンが通う人気サロン。

自分の得意な事好きな事にハマり続ける事が大事。成功への道のりは、最初はコツコツとそして一気に駆けあがろう。あせらず積み上げる事が大事だと考えるまさや氏。何事も好奇心と集中力が大切ですね。

今回はバーバー界のアンディウォーホル、和歌山にブラックヘアーを根付かせたい。「New Life, Old Life」”モスラ理髪店”のまさや氏の道具箱とブラックヘアに対する想いを紹介します。

TOOL BOX TOUR

「道具は使っていると馴染んでくるので、触ってみてイヤじゃなかったら使います。あとはネーミングと見た目、カラーやフォルムで選んでいます。」

SCISSORS

TOGINON　Marin Shark (荒刈)
TOGINON　Marin Shark (ブラント)
TOGINON Queen SUCCESS
MIZUTANI　Fit PUFFIN
鳳凰

スタイリストなりたての頃はハサミを揃えないといけないし、お金もないし、って時にトギノンは30回払いが出来て、支払い期間は無料で研いでくれるので使いはじめました。セニングは抜けがとにかくよくて、マリンシャークはパワーもあり、毛を逃さず切れるんで気にいって、ずっと使っています。

CLIPPER

WAHL SENIOR
WAHL MAGIC CLIP
WAHL DETAILER
andis PROFOIL LITHIUM
Panasonic シェーバー

バリカン類はどれも使いやすく気にいってますが、マジッククリップは無いと困るくらい特に優秀だと思います。
シェーバーは肌荒れする人もいるので、肌質と髪質をみて使いわけています。

COMBS

信山　3、5
水牛

コームは修行してた時に先輩から譲ってもらったものをずっと使ってます。道具の中でも特に替えが利かないというかないというか、感覚的には働きかけるものだと思うので、折れないようにめちゃくちゃ大切に使ってまいす。

RAZOR

貝印
FEATHER
Be Glad

多枚刃は使いません
ひげの濃さ、肌質、男性か女性か子どもかなどで使い分けています。

AMENITY

Jambo Hair care pro HAIR MAYONNAISE
DOORS POMADO
SUAVECITO POMADO
GREASY SLIME POMADO

Jamboさんが出してるヘアマヨがパーマヘアに必須！
めちゃくちゃいいです。
ポマードは匂い重視で選んでいます。

詳しくは↑クリック

FACILITY

雑貨屋とか見つけたら取りあえず入ります笑。お店の小物は直感でその時出会った物や友達やお客様からいただいたものです
絵は和歌山のアーティストのyossyくん(SOUL FLOWER) @yossy_sof
東京のタトゥーアーティストのsrsちゃん @sarasayanagi の絵がすきでお店にも飾ってます。

プロの道具箱アーカイブ↑クリック

INTERVIEW

自分の武器を持つこととセンスを磨くってことは大切ー

ーショップ名 “モスラ理髪店”独特な一回聞いたら忘れない名前ですが、名前の由来のショップコンセプトを教えていただけますか。

友達の子ども(当時2歳)に命名してもらいました！
コンセプトはブラックなフレーバーのローカル床屋

ー店内の色使いや、小物のセンスも抜群ですが、お店をデザインするにあたってのイメージは？

なんとなくいなたくて、ポップな感じでいきたいなっていうのは頭にあったんですが、予算もなかったので、友達に手伝ってもらいながら自分たちであるもので適当に作りました。なのでゴチャゴチャしてます。

ー渋谷の特殊系サロンで働いていて、なぜ和歌山市に店舗オープンしたのですか？

結構へんぴなところなんですが、もともと美容室でもう続けられないとゆうことで譲ってもらい、和歌山は基本車移動なんで場所のこだわりはなかったです。

コロナと同時にお店のopenで、地元やけど知り合いも少ないしっていうスタートでした、とりあえず名前を知ってもらうために最初の1ヶ月間は無料でやりました。

ーまさやさんにとって店舗運営で大切な事は？

自分の武器を持つこととセンスを磨くってことは大切かなと思います
技術以外でもなんでも、この人に任せたいって思ってもらえる武器があれば強いし、自分ならとにかくイケてない人には任せたくないなと思うんで
常にセンスを磨き続けるってゆうことは意識してます。

ー特殊にはまった経緯は？何割くらいのお客様が特殊ヘアをされますか？

高校生の時くらいから、ブラックカルチャーにハマってその流れでブラックヘアーにもって感じです。
ブラックヘアーはだいたい2割りくらいで、あとは普通に散髪のお客様が多いです。

ー特殊ヘアって儲かるの？

儲かると思われがちですが、渋谷のショップで働かせてもらって、そこのコンセプトが1人でも多くの方に低価格でブラックヘアーを日本人にあった形で提案、発信するでした。そのDNAは受け継いでるし、自分も日常的に継続してブラックヘアーをやってもらいたいってゆう思いがあるので、それくらいの値段設定なんで正直おいしくはないです笑

ーまたこれから特殊ヘアをやってみたいという方へアドバイスをお願いします。

今は調べたらyoutubeなどで編み方や知識などすぐ出てきますが、間違った情報、知識も多いので、日本人にあった技術やケアの仕方やブラックヘアーの歴史、正しい知識や情報、研究をしっかりやってる人やお店から学ぶのがいいかなと思います。
あと自分はめちゃくちゃ不器用で何回も心折れかけたけど、諦めずに練習すればできるようになります

ーお客様のターゲット層は？集客はどうしていますか？

ノーボーダーです。自分のできる範囲であれば。
集客はおもにインスタと紹介が多いです。

色んな床屋さん美容師さんブレイダーさんが仕事できる場所ができれば、技術も情報もシェアしあえるしー

ーまさやさんの5年後の目標は

自分でやってみて、1日、1ヶ月、1年と継続させることってめちゃくちゃ難しいなと思うんで、5年後もお店を継続させることです
継続できれば、自然と和歌山にももっとブラックヘアーが根付くと思います。

ー継続が大事ですね。今後理容業界でやりたい事！

色々なところに行って仕事ができたらいいなと思っています。
色んな場所でゲストワークみたいな感じで、色んな床屋さん美容師さんブレイダーさんが仕事できる場所ができれば、技術も情報もシェアしあえるし仕事も遊びももっとおもしろくなると思います
まずは自分が繋がってる人達とちょっとずつそういうのできればいいなと思ってます

ー今のバーバー（理容）業界はどう見ていますか？

もっと理容師になる若い人が増えてくれればと思います
地方では特になり手が少なくて、雇いたくても雇えない、後継ぎがいなく廃業するってゆう事が多いと思うし、それはすごくもったいないことだと思う。
自分達もこの仕事の素晴らしさとかを伝えていって、”なりたいな”と思う人が増えればいいなと思います。

ー仕事以外は何をしていますか？今、興味あることってなに？今気になる事は？

仕事以外はだいたい仲間と遊んでます
その仲間たちとで、ブラックカルチャー、ストリートカルチャーをヘアスタイルとかファッションとか音楽とか通して発信できる場所を作れたいいなって思ってて企んでます

ー好きな、音楽、ファッションは？

すきなアーティストはローホー
1回聞いてみてください！
あとはジャズ、ソウル、ファンクとかブラックミュージック、特にヒップホップ、R&Bはよく聞きます。
ファッションはこだわりはないです、サイズ感は大事にしてます。基本身につけたいものを身につけています。

ーブラックヘアーの魅力を教えていただけますか

自分はブラックカルチャーがすきで、ヘアスタイルはそのファッションの一部です。
音楽、ファッション、色使いなど独特な感性ですべてに魅力を感じます。
ブレイディングヘアーだけがブラックヘアーではなく、刈り上げるスタイルにしてもフォルムであったり生え際の剃り込みのラインなどにも魅力を感じます。
最近のアーティストの方たちを見てブラックヘアーをやりたいっていうのもいいと思いますが、ブラックカルチャーの歴史を知れば知るほどブラックヘアーに対しての見え方も変わってくるので、そういうのもブラックヘアーの魅力の1つだと思います。

ー最後に今回のお話しで改めて強調したいことは

地元密着細く長く楽しくゆるくコツコツ、仕事も遊びもバランスよくやっていきたいと思います