プロの道具箱 VOL.61
rave Action and Hair /Royal Knight Tokyo

rave Action and Hair オーナー /Royal Knight Tokyo 代表
佐藤 亮之介 (SATO RYONOSUKE )

オープンから10年間、Modsカルチャーを色濃く反映したオンリーワンサロンで多くのファンを生み出してきたrave Action and Hair! そして全国のBARBER SHOP を個性的に引き立てるアイテムを次々と送り出すRoyal Knight Tokyo。

今回は、そんな2つの顔をもつ佐藤さんの道具箱をSNAPSHOT!

TOOL BOX TOUR

道具はあまり冒険しないタイプ。同じものを買い換えて使い続けます。

SCISSORES

鋏は同じものを買い換えて使ったりしていますが、7インチの鋏(写真一番下)は引き分け櫛やフリーハンドで色彩をぼかす用に極限まで刃先を細く尖らせています。

私が独立する時に父親が作ってくれたシザーケースを愛用しています。11年経った今も現役で使っています。

CLIPER

何かと話題のバリカンは、ほとんどパナソニックのものを使用しています。
基本的には落とし腰で鋏を使っての仕事を理容師時代に叩き込まれましたので、メンズヘアをやる場合は今も変わりません。バリカンがメインではなく、カットの中では「味の素」的な役割という認識です。

TONG

日本人特有の髪質にはアイロンパーマがマストだと思います。男女問わずアイロンパーマのお客様は多いです。刈り上げ部分との接合部分などは、アイロンに勝るものはないですよね。私のサロンの美容師にもアイロンパーマを教えています。

COMB

カットの時にはベーシックなコームを使用しています。日本人の男性は頭の凹凸が大きいので、引き分け櫛を使う頻度が高いです。 グリッサー仕上げのコームはLocal Barber HirakawaのDeuceコームとPICCADILLY テクスチャーコームを愛用しています。

AMENITY

整髪料はいわゆる「油」を使用するお客様もいらっしゃいます。

無類のポマード好きで、ビンテージポマードから現行のポマードまで、写真以外にも沢山コレクションしています。

ACCESSORIES

理美容室向けのグッズやツールのメーカー「ROYAL KNIGHT TOKY」も経営していますので、サロンではこのレーベルのカットクロス、ネックラバー、トライヤー、ヘアグリッパーを使用しています。

カットクロスなどは、美容師さんよりBARBERさんの方が、オシャレ意識が高いように思います。
美容室のカットクロスは白メインで欲しいと思えるものがありません。そこで、生地や使い勝手にもこだわり自分でつくり始めたのがROYAL KNIGHT TOKYOの始まりです。

ネックラバーは、従来品のものだと素材がペラペラで直ぐ駄目になってしまいます。これが嫌で、強度があってついでにデザインもカッコ良い、そんなネックラバーが欲しくてROYAL KNIGHT TOKYOで製作しました。従来品の5倍は長持ちすると自負しております。(商品が長持ちするとディーラーさんがいい顔しないという大人の事情も勉強になりました。笑)

1960年代の鉄製ドライヤーに対する憧れがあり、60年代のドライヤーの金型を持っている工場に何度も頭を下げて日本仕様のGSD-1200(写真:左)をつくってもらいました。
1960年代当時の雰囲気はそのままで1200Wのハイパフォーマンスと更にマイナスイオンまで発生します(笑)。近々ビンテージドライヤーシリーズの最新作 GSD-1100(写真:右)が発売されます。

HAIR GRIPPERはダッカールのように髪の毛をブロッキングできるテープ。ダッカールより当たりが柔らかく、髪の毛に跡が付きにくいのが特徴です。

SHOP CONCEPT

rave Action and Hair! のコンセプトは「お帰りになるお客様がスキップしたくなるヘアサロン」。1960年代のModsカルチャーに影響されたものが至る所に散りばめられたヘアサロンです。インテリアも、1950年~1960年代のビンテージものがほとんどです。サロンのデザインも、当時のSpace Ageデザインでワンオフ製作したものです。

OPENから10年。ブレずにModsカルチャーを大事にオンリーワンなサロンでありたいと考えています。

私の趣味はModsカルチャーから影響されて乗り始めた1950年代後半から1960年代前半までのVESPAやLAMBRETTAと言われるイタリア製のスクーターです。初めて乗り始めた20年前から一途にずぅーっと好きです。妻には内緒でいつもビンテージヘルメットを世界中から探してはコレクションしています(笑)

私は理容師と美容師の両方の免許を持ついわゆる「Wライセンス」の職人です。それもあり、私のサロンで働いてくれているスタッフには「理容」と「美容」の両方を学べる環境を作ってあげたいと考えています。
私が考える「理容の素晴らしさ」は、「基本に忠実」で誤魔化しのない職人技。そして触感技術。うちの美容師のスタッフは、顔そりは出来ませんがそれ以外の理容師の触感技術をしっかり学ばせるようにしています。

あとはヘアスタイルの幅。子供からお年寄りまでとは言いますが、綺麗にブロースカットができる美容師はなかなかいません。トレンドを追うことも勿論大事ですが、日々如何に多くのヘアスタイルを認識しておりそれを再現できるか?これが1番重要だと私は考えています。スポーツ刈りを「やらない」じゃなくて「できない」人にはなって欲しくないですから。YouTube見てバリカンの使い方覚えた気になっているような職人に魅力はありません。私たち経営者には、基本からしっかり教育していく義務があります。

近年では理美容師を志す学生が年々減っています。お客様を集客する前に、理美容師の働き方や福利厚生などスタッフの事をしっかり考えてあげないと、我々の職業は下降の一途を辿ることになると思います。
サロンを経営する社長が良い車やバイクに乗り「俺みたいにカッコよくなれよ」と思わせておきながら、社会保険にも加入してないような会社が多いようでは話になりません。
一般の会社に例えるなら、世の中の一般的なことが最低限できるような業界であって欲しい。時間単価を割り出して利益を出せるような料金体制になって欲しい。もし仮に、私の大事な子供たちが「パパの仕事やりたい!」って思ってくれたとしたら、子供に恥じないような会社でありたいし、お昼休憩もしっかり取れて、最後のお客様がお帰りになるまで笑顔でいられるようなサロンでありたいと思います。

仕事って楽しい!って、心からスタッフが笑顔になれるサロンづくりが、お客様を呼ぶサロンの本来の姿であると私は思います。

INFORMATION

北千住、高円寺に店舗をかまえるレトロモダンな美容室rave。六町ではマツエクやネイルも。

rave Action and Hair! 北千住店

住所 : 〒120-0034 東京都足立区千住3-67-4 1F
TEL : (03) 3881-8099
営業時間 : 10:00-19:00 日曜日・祝日 8:00-17:00
定休日 : 月曜日 第1.2.3火曜日 休み

rave Action and Hair! 高円寺店

住所 : 〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-23-20 1f
TEL : (03) 5913-9933
営業時間 : 10:00-19:00 日曜日・祝日 9:00-18:00
定休日 : 月曜日 第1.2.3火曜日 休み

LULU THE BEAUTY PARLOR 六町店

住所 : 〒121-0073 東京都足立区六町3-5-13 1f
TEL : (03) 5856-7620
営業時間 : 10:00~19:00
定休日 : 月曜日

WEBSITE http://www.hair-rave.com/
instagram https://www.instagram.com/rave_action_and_hair/
FACEBOOK https://www.facebook.com/rave.kitasenju/

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