プロの道具箱 VOL.107BARBER SHOP N'S HAIR | ライオン･ヘアサロン･グループ

BARBER SHOP N’S HAIR
オーナー中田将一（NAKADA MASAKAZU）

岡山県倉敷市の水島コンビナートに程近い地域で、仲間と一緒に倉敷のバーバーカルチャーを盛り上げる、ローカルバーバー中田さん。今回はそんな中田さんの道具箱をご紹介いたします。

TOOL BOX TOUR

「道具選びはカッコよくて使いやすいってところ。
新しく道具を購入すると、子どもみたいに嬉しくなり、仕事が楽しくなります。」

SCISSORS

―シザーはやはり手に馴染むもの。

シザーのほとんどは修業時代から使用しているものです。
セニングのメインはグランドのセニングシザーで、移転の際に購入しました。今年、ミズタニシザーズのCROSSOVERは、刈込み、直バサミとマルチにできるのでメインで使用しています。
先日購入した、ミズタニシザーズのELEMENTは表面加工を施す為、まだ手元にないのですが、使うのが楽しみです。

CLIPPERS

クリッパーとトリマーは全てWAHLを使用しています。
刃の形状、パワーが全て異なるので、創りたいスタイルによって使い分けています。同じモデルでも刃のミリ数を変えていて使い分けています。

COMB

コームはYS parkを使用しています。
クリッパーコームはWAHL製を使用しています。
ブラシはDENMANを使っています。
コームは色々と使用してみましたが、KENTのアフロコーム・LAYRITEのコーム・メッシュコームをよく使っています。

AMENITY

スタイリング剤はLAYRITEをメインで使っていますが、お客さんの香りの好みによってBROSHとREUZELも使っています。

シェービング後のスキンミルクとシャンプー後のトニックはポーチュガルを使用しています。色々と試してみたのですが、この瓶のトラディショナルなカッコよさは外せないです。毛払いにはクラブマンパウダーを使用しています。

ACCESSORIES

カットクロスは中村商店を使用しています。

FACILITY

2009年6月に独立し、2017年8月に今の場所に移転してきました。
アメリカン雑貨が好きなので、あちらこちらに好きな雑貨を置いたりしています。また、趣味のDIYをしながら少しずつ仕事のしやすいお店づくりをしています。

KURASHIKI BARBER

KURASHIKI BARBERは元々理容組合倉敷支部青年部の集まりで、バーバースタイルに興味を持ち、手探りで勉強していたのですが、理容組合の元で動くと色々と制限があるので、カットクラブとしてKURASHIKI BARBERが誕生しました。
岡山県理容組合の会館で行われたWAHL JAPANの櫻庭さんのクリッパーの講習会でKURASHIKI BARBERがデモをしたり、岡山県理容組合青年部のセミフェスというイベントでバーバースタイルのステージをしたりしました。そのときにはLAYRITE JAPANさんにブースを出していただきました。

INTERVIEW

―現在、岡山のバーバーの現状はどの様な感じですか。またお客さんはどの様な方が多いのでしょうか。

岡山県も広いので倉敷市で言うと、僕は数年前に移転して新店舗を考えているときにバーバースタイルに興味を持ちフェードの勉強を始めました。その後、インスタを通してバーバースタイルに興味を持った新規のお客さんも増え、既存のお客さんがフェードスタイルにするなど、ローカルにもバーバースタイルは浸透してきています。

倉敷市でも※（注1）水島コンビナートが近い地域なので、比較的自由なヘアースタイルができるお客さんが多く、バーバースタイルの提案と浸透をさせる事ができたと思います。今コロナで大変な時期でも、フェードのお客さんは定期的に来店してくださり助かっています。バリカンワゴンのDIYやWAHLバリカンのディスプレイもお客さんは興味をもってくれます。
昨年はKURASHIKI BARBERとしていろいろなイベントがあり、それが仲間の刺激になり、お店の発展に繋がっていったと思います。

※（注1）岡山県倉敷市に立地する工業地域の通称。水島臨海工業地帯の中心部分に密集した石油化学、自動車、鉄鋼など各分野のコンビナートを総称した呼び名