プロの道具箱 VOL.138
JAPANESE BARBER 栗原 啓太 KURIHARA KEITA

GLOCK HAIR SERVICE
代表  栗原 啓太/くりはら けいた

自分らしく生きていくことは、自分らしい「カッコイイ」を追究し続けること、そして自分が思う「カッコいい」の理想像も日々アップデートし続けなければならない。今回は”ジャパニーズ INNOVATION BARBERを徹底解剖!”GLOCK HAIR SERVICE
代表  栗原 啓太さんの道具箱とバーバーライフをお聞きしました。

TOOL BOX TOUR

道具を選ぶポイントは、特に大きなこだわりはありませんー

道具を選ぶポイントは、特に大きなこだわりはありません。
使い易さ重視で、気になった物を購入して、それに手が馴染んで変わらず今も使用しています。

壊れて何度か買い替えたりしても、変わらず同じメーカーを使用しています。

SCISSORS

シザーは全てMIZUTANIで揃えてます。
理由はメンズカットやフェードスタイルに特化してるものが多く、非常に扱いやすいからです。

MIZUTANI Scissor
SOLID 7.0inch
Schorem master 6.0inch

MIZUTANI Thinning
Element 25%
Yuragi 4 25%
Schorem master blending thinning 30%

CLIPPER

用途に合わせて使い分けをしているため、クリッパーの数が比較的多いです。これはスピードを重視しつつ最高度のクオリティを出すためです。

CLIPPER
WAHL:5 Star Balding
WAHL:Magic Clip Cordless
WAHL:Senior Cordless
Panasonic:ER1610P

TRIMMER
Andis:Cordless T-Outliner
Andis:Slimline Pro Li
Panasonic:ER-PA10-S

SHAVER
Andis:Profoil Lithium
Panasonic:ES3832P

COMB

カットコーム、整髪コームに関しては特にこだわりありません。その時に入手したものをずっと使用してます。

ACCESSORIES

こちらは、自分の仕事のユニフォームスタイルになります。
仕事のこだわりでもあるこの”エプロンスタイル”は海外BARBERにインスパイアされて、よりリアルなBARBERスタイルを自分自身出したかったからです。これからもこのスタイルは続けていきたいと思ってます。

エプロンのブランドは、Carhartt。
全色持ってますが、ブラウンカラーはお気に入りです。

STYLE PHOTO

スタイル写真へのこだわりー
SNSを見てご来店していただく事が多いので技術は勿論、アップする写真へのこだわりも抜かり無くやってます。
写真はただ自己満で自分が作った髪型を撮るのではなく、お客さんと髪型そして被写体ではない全体の雰囲気、光の入り方、全てのバランスを考え撮っています。

技術へのこだわりー
フェードで重要なのは”バランス”だと考えてます。
ぼかしの上手さよりもバランスの良し悪しが決め手だと思います。
そう考えるとHigh、Mid、Lowの使い分け、骨格などの見極め、スタイルとフェード相性、全てに応用でき、間違いなくどんな方でもハマります。

FACILITY

店内は自分の好きをテーマにこだわってます。
一見統一感はありませんが、ベースはニューヨークとHIPHOPで固めてます。
ネオンやHIPHOPアーティスト&映画のポスター、英文字のサインプレート、ニューヨークがホームの野球チームグッズ。コーヒーの紙コップは現地でニューヨーカー達がリアルに使用しているものです。
トイレはあえて圧迫感を出して、アメリカらしいゴチャついた雰囲気にしています。

212magazine(雑誌)
ニューヨークのリアルなスタイルやカルチャーをダイレクトに伝えてくれる、勉強にもなる大事な教科書みたいなものです。

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INTERVIEW

1番大事にしてるのはリスペクト(敬意)を忘れない事ー

ー先ず、栗原さんは5年間美容室で働いた後に、理容室で働きながら理容ライセンスを取得したと伺いましたが、なぜ美容師からバーバー(理容師)になられたのですか?

美容師時代は、目の前のことをただやってるだけで特に大きな目標もなく、正直消化している毎日でした。
元々HIPHOP好きがきっかけで、10年ぐらい前からニューヨークにある特定のBARBER SHOPだけ知っていて、イケてるなぁという印象がありました。そのときは海外だからという目線でしたが、日本で海外カルチャーを出してる床屋がある、日本でも成立つ海外スタイルを確立している、そしてフェードカットという技術があることも知り、そこに心打たれたのがBARBERを目指すきっかけになりました。

ー自分の好きな方向性と時代がマッチしたのですね。では、埼玉県川越市でGLOCK HAIR SERVICEを移転オープンした理由は?なぜこの場所(ロケーション)を選んだのですか?

今の規模と場所にした理由は、うちのスタッフであるKEIがきっかけです。
移転自体は元々視野に入れてて、最初は1人でやるつもりでしたが、KEIが一緒にやりたいと言ってくれて今の場所を選びました。
出身が埼玉の川越なので、地元に店を持つのが目標でした。
駅近に店を構えたのは、元美容師観点からか良い意味で的を外れたかったので。埼玉にある床屋は店舗付き住宅、駅から離れてるというのが一般的イメージなのでその概念から抜け出したかったので真逆をいきました。

ー逆張りですね。造作、お店のデザインはどうやって考えたのですか?大変だった事はありますか?

先程話した、ニューヨークにある唯一知っていたBARBER SHOPが印象的だったので、ベースはそこになってます。あと小物や飾りは自分の好きを反映しました。
好きなものを集めただけなので、特に苦労はしなかったです。自然とこうなったってかんじです。

ーショップだけではなく、技術面にもこだわりを持つ栗原さん。栗原さんにとって理容店運営で大切な事は?

それぞれの方向性があると思いますが、自分は単純で”人”を大事にする事です。
運営はスタッフやお客さんがいて成り立つからです。
まず、お客さんと対等であること。
技術者としてリードしつつ、目線の高さを合わせるよう心掛けています。
そうすることで、お客さんの好みや悩みなどをより引き出していけると思うからです。
それはスタッフにも意識してもらってます。
スタッフ同士では上下関係があっても1番大事にしてるのはリスペクト(敬意)を忘れない事です。
思いやりというか、人に対してどう接していくかで運営状況が大きく変わると思います。

ーお客さんのターゲット層は?集客はどうしていますか?SNSでの情報収集は何を利用していますか?

GLOCKに興味を持ってくれる方は、大歓迎です。
集客は主にInstagramです。情報収集は、主にInstagramとYouTubeです。

現在GLOCK HAIR SERVICEのスタイリスト3名です。

思った事は行動に移していきたいー

ー栗原さんの5年後の目標

色々と考えてますが、内緒にさせていただきます。
サプライズとして取っておきたいので。

ー今後理容業界でやりたいこと

特定な事はないですが、皆がやってない事など思った事は行動に移していきたいです。今もこれからも自分なりのオリジナルスタイルで。

ー仕事以外は何をしていますか?今、興味あることってなに?今気になる事は?

なるべく好きな事、やりたい事をするようにしてます。
自然が好きなので、Chill目的にキャンプとか。
あと何となく興味があるのは全国47都道府県回ってみたいです。

ー最後に今回のお話しで、改めて強調したいことは?

人の大切さです。
今の自分は誰かに支えられてこの生活ができてるので、これからも周りの身近な人たちを大事にしていきます。

INFORMATION

GLOCK HAIR SERVICE
住所:〒350-0042 埼玉県川越市中原町2丁目4-3 1F
電話:049-211-6270
営業時間:平日11:00~21:00 土日/祝日10:00~20:00
定休日:月曜・火曜

instagram ghs_keita105
WEBSITE http://www.cs-barber.com/



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