プロの道具箱 VOL.40
THE BARBA TOKYO

THE BARBA TOKYO
オーナー 渡部 智寛 (WATANOBE TOMOHIRO) TOM

多くのバーバー仲間から絶大な信頼を持ち、スタッフからも愛される理容業界内の兄貴的存在

今回はそんなプロフェッショナル 渡部 [TOM ] さんの道具箱をSNAPSHOT!

TOOL BOX TOUR

SCISSORS

左から、メインで使っているエスコスモスのミニシザー、ミズタニシザーズ、天洋。

シザーは細かい所まで切れる様に全部オーダーしています。ミズタニシザーズの6.9インチ直ハサミの先を薄く、そして先端を細くする事によって、細部まで切れ、引き分けの時により薄く出来ます。天洋は7.1インチ。面を出すスタイルに使う仕上げバサミ。隙バサミは光のウイング、7インチ。隙かけが細く、柔らかく毛先が馴染み易い。ナルトは、自分にとって大切な先輩の形見です。

シザーの柄の部分を下に曲げると手に馴染みやすく、毛を垂直に引き出した時に引っ掛かりが良い。

CLIPPER

基本WAHLを使っています。

左から Wahl スーパーテーパー / ICON / シニア(USA仕様) / シニア(日本仕様)

(写真の)向かって右に行くにしたがってバリカンのパワーが有ります。パワーが強いのは切れ味が良い、パワーが弱いものは柔らかい毛の人(外国の方など)に使います。


左側を1mm、右をベタ付けに設定し刃をぎりぎりまで出す事によってスキンフェードがし易い様にカスタマイズをしています。

左から Wahl HERO /トリマー / コードレスマジッククリップ / SENIOR

トリマーは0.1㎜に設定。刈り上げの面をきれいに見る事ができるので、WAHLのスキンフェード用の毛ブラシは必需品。

COMB

先を丸くカスタムする事で当りを柔らかくし、細かい所まで入る様になります。

KENTのバリカンコーム。アッパーカットのコーム。そしてメッシュコームはバーバーにとって必需品です。スパルタン毛払いは、ボタンを押すとパウダーが出て便利ですね。
WAHLのブレードアイススプレーは、刃が熱を持つのでスキンフェードの時に使います。

RAZOR

(前出写真) FEATHERの限定品でラインアップに使用します。

TONGS

床屋なのでアイロンは毎日使いますね。平日で一日4~5人、土日で7人位はアイロンのお客様がいらっしゃいます。
クラシカルなスタイルをつくる時にアイロンコーム(写真左・緑)は欠かせないアイテムです。

AMENITY

以前は海外ブランドのポマードを扱っていて月あたり100個ほど店販実績もありました。しかし、日本には四季がある為、年間を通して気温や湿度が一定でなく、使用感が安定しません。オリジナルポマードを創ろうと思ったのはそんな理由からです。

THE BARBA TOKYO オリジナルポマード
メロンの香り(当初はウォーターメロンでしたが…。)、ファイバー入りでアジア系の人の髪質に合った十分なホールド感があります。試行錯誤の末、やっと納得のゆくものが出来上がりました。

ACCESSORIES

カットクロスは中村商店のクロスで、デザインはアロハブロッサムさんとのコラボレーション。

今作成中のユニフォーム(写真は中村商店提供)

以前は、東京上野のかっぱ橋にある割烹料理店の白衣を気に入って使用していたのですが、生地がゴワゴワしていて毛髪が付きやすく満足のいくものではありませんでした。
そこでオリジナルを作ろうと思い、デザイナーの先輩に相談しました。そしてレーヨンとコットンの組み合わせで、サラッとした仕上がりで、且つ毛髪も付きにくいユニフォームが出来上がりました。サロン向けに近日販売予定。近くWEBにてお知らせ致します。

FACILITY

(THE BARBA TOKYO B1)

店づくりについて、物件の紹介があったら先ずスケルトンの状態で見て、インスピレーションがわいたらコンセプトを考えてスケッチをして、施工会社に店舗として成り立つかなど相談し、修正しながらアンティークショップなどで小物を探して…と決めたら早いですね。全部自分でやらないと気が済まないんですよ。(笑)
好きな事をして自分流のライフスタイルを表現するだけですね。自分の住まいもデザインを起こして出来る事は全て自分でやりました。

(ラグビー日本代表選手の方々)

バーバースタイルが定番となった今、気に入った方からの紹介でラグビー全日本代表の選手陣にも来店していただています。

(シルクドソレイユのメンバーの方々)

最近では外国のお客様も増えてきました。何故なら“TOKYO BARBER”でWEB検索すると上位にBARBA TOKYOがあがってきたり、インスタを始めとするSNSでの口コミが影響したりといったお陰です。
写真はシルクドソレイユのメンバーが来店した時のスナップです。先日は公演に招待もしていただきました。

オシャレ=BARBERではない-。
近年のバーバーブームと云えば、アメリカンカルチャー、アンティークのサインポール、フェードスタイルなどが象徴的です。カッコいいバーバーも増え、こうした背景にあるバーバーブームを創ったのは美容師という認識も一部にあります。BARBERとカタカナでカッコよく言っても、本来は「理容所」の事。アイロン、シェービング、スタンドシャンプー等、理容の基本とする技術が十分に備わっていなければ、本物のバーバースタイルを作る事は出来ません。そういった事もお客様に広く知ってもらいたいですね。

海外ブランドのバーバーが日本に入ってきたり、制服がスーツだったり、クラシカルなヘアスタイルが人気だったりと、色々とバーバー関連で話題になっているものがありますが、僕は、バーバーは見た目だけの単純ではないと思っています。
アメリカンカルチャーが好きな理容師仲間との交流もあり、彼らは皆、自分の好きな事を自分流のスタイルでやっています。
バーバーブームはありがたいけどブームはいつか去るもの。なので、自分がどうありたいかということをしっかりと押さえておいた方が、僕は良いと思っています。

僕の中ではスタッフ第一、お客様は第二。

店舗の雰囲気を作るのはスタッフの笑顔、そしてスタッフの笑顔がお客様を呼んでくれます。ですから、如何にスタッフの働く環境を良くしてあげるかが大切です。
つまり、僕の中ではスタッフ第一、お客様は第二。スタッフは勿論、お客様第一で考えていますよ。

INFORMATION

多くの男性ファンに愛されているトラディショナルヘアサロン

THE BARBA TOKYO(ザ・バルバ・トウキョウ)

住所:101-0047 東京都千代田区内神田3-4-12 トーハン第7ビル 1F
TEL:03-3525-4857
定休日:毎週月曜日
営業時間:平日 10:00~20:30
土日祝日 10:00~19:00

THE BARBA TOKYO B1(ザ・バルバ・トウキョウ ビーワン)
住所:101-0047 東京都千代田区内神田2-7-14トーハン第2ビルB1F
TEL:03-6883-3013
定休日:毎週月曜日
営業時間:平日 10:00~20:30
土日祝日 10:00~19:00

THE BARBA TOKYO DINE(ザ・バルバ・トウキョウ ダイン)
住所:101-0032 東京都千代田区岩本町3-5-8シティプラザビル1F
TEL:03-5823-4903
定休日:毎週月曜日
営業時間:平日 10:00~20:30
土日祝日 10:00~19:00

WEBSITE http://thebarbatokyo.com/guide
instagram https://www.instagram.com/thebarbatokyo/
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