プロの道具箱 VOL.39
雲雀理容室

雲雀理髪店(ひばりりはつてん) 店主  藤井 一弘(FUJII KAZUHIRO)

洗髪から仕上げまで、すべてのお客様を丁寧に施術する一人の技術者
今回はそんなプロフェッショナル、藤井さんの道具箱をSNAPSHOT!

TOOL BOX TOUR

道具は必要なものだけを手元に揃えるようにしています。あまり多くを持たず、気に入った物をずっと大切に使う。これが道具についてのこだわりとでも言えるのでしょうか。
鋏もレザーもバリカンも、自分に馴染まなければ意味がないし、高い物を買うからいい仕事が出来るとは限りません。コレクターでもないので、今持っている道具だけで十分。
無駄を削ぎ落としたシンプルなものが一番。そんな道具1つ1つと真摯に向き合いたいと考えています。

SCISSORS & COMB

鋏はすべてスタイリストデビュー(美容師時代)してから10年以上使っているFalCo Scissors。数ヶ月に1度、担当の方にメンテナンスをして頂いています。メインのシザーと刈り込み鋏、30%、15%、5%のセニングです。

デビューの時に買ったY.S PARKのコーム2本、布入り手作りベークコーム、Wahlの付属のコーム、刈り上げコームです。

CLIPPER

持ち心地が気に入って1番最初に買ったPanasonicのバリカン、スイッチを入れた時の音がカッコよくて買ったWahlのスーパーテーパー、最短の短いスタイルで活躍するDetailerです。

RAZOR

シェービングカップはKentのビンテージ物。レザーはfeatherを使用。写真では分かりにくいですがGOLD×木柄です。

FACILITY

実家は60数年続く美容室で、祖母と母がお店を切り盛りしていました。古くからあるいわゆる「パーマ屋さん」でした。
自分がお店を始めようと思った時、そういった自分のルーツを大切にしたく、barber ではなく日本に古くからある「理髪店」をするに至りました。

自分が好きな1920年~40年代の古い日本の理髪店をイメージして、雰囲気に合うような物を選びました。

1番のメインとも言える椅子は、福島県のhair chopperの秋山さんから譲って頂いたTAKARAの57号をオーバーホールしたものです。

1920年代のミルクガラスのランプ、1900年代の陶器のスイッチ、実家でずっと使っていた紫外線消毒器、医療用のデンタルキャビネット、香川県は三豊市のOLD TAGさんに売ってあったタイルのカウンターと壁掛けの時計、等々、すべて古い年代の物で揃えました。

施工は以前から交流のあるKNOT&COさんに依頼しました。生成、アイボリーを基調に、元々ある障子などを活かした内装など、こちらのわがままを思った通りのカタチにして頂きました。
お店づくりに御協力頂いた皆様に深く感謝です。

 

INFORMATION

昔懐かしい昭和の雰囲気が漂う理髪店
雲雀理髪店

所在地:〒760-0054 香川県高松市常磐町2-1-2  2階
電話:087-831-6232
営業時間:平日 12:00〜21:00頃 土日祝 11:00〜20:00頃
定休日:月曜日、第1日曜、第3火曜

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