プロの道具箱 VOL.146
気が付けば俺の時代がきたわけだ。小山田 雄介 KOYAMADA YUSUKE

理髪屋セカンド
代表 小山田雄介/KOYAMADA YUSUKE

留萌市は北海道の中でもトップクラスに雪が多い地域。
地元を愛する、ローカルへの愛にあふれる人が営むバーバーショップ理髪屋セカンド。バーと併設する理容店は仲間が気軽に集まる人気スポット、人気の決め手は圧倒的な地元愛。
今回は「気がつけば俺の時代が来たわけだ」ルールルル こっちへおいでよ、子猫ちゃん!留萌市をアゲるウェポン小山田雄介さんの道具箱とバーバーライフを紹介します。

TOOL BOX TOUR

見た目や使いやすさはもちろん大切ですが、僕が1番大切にしている事は人との繋がりー

ハサミは前の職場のオーナーさんから頂いた物や、わざわざ北海道まで社長自ら出向いてハサミの説明をしに来た大阪の会社の物、そして毎日のようにお店に顔を出して来てくれるディーラーさんからも購入しています。今こんな時代だからこそ、そういう人との繋がりが大切だと思っています。

SCISSORS

シザー
・ミズタニシザー シュコーラム マスター7.0
・ロイヤルマスターシザーズ スムースMMG13
・ロイヤルマスターシザーズ マキシマスST
・ロイヤルマスターシザーズ ウィロー
・スーパーおそらくDX
正直インチとかセニングだと何%梳けるとかわかってなくて、手に持った感じ直感でしっくりくる感覚の物を使っています。

CLIPPER

クリッパー
WAHL
・マジッククリップ コードタイプ
・89スーパーテーパー コードタイプ
・ディテイラー コードタイプ
・ボルディング コードタイプ
・100周年限定モデル 1919 コードレスタイプ
・フィナーレ

andis
シュプリームコラボクリッパー

WAHL社のクリッパーは基本的にコードタイプが多いです。コードレスの方が使い勝手は良いのですが、自分がお金無い時にコードタイプの物しか買えなかったので、あの時の気持ちを忘れない為に敢えてコードタイプを使ってます。
andisのシュプリームコラボはずっと新品の物を探していてようやくアメリカのサイトで見つけて購入しました。

COMB

1番気に入ってるのが、スタイリストデビューした10年以上前に購入し、現在は動物愛護の関係で販売されていない水牛の角で作られたコーム。その日の気温や湿度でコームが曲がったり変形するので、毎日変化に対応して仕事をするのが楽しいです。

ACSESSORIES

GRIM STEADS プロフェッショナルヘアドライヤー
僕がお世話になっているタトゥーアーティストのhoriasa氏がドライヤーのボディーに絵を彫ってくれました。お気に入りの道具です。

このお気に入りのバリカンも、horiasa氏が絵を彫ってくれました。

FASHION

靴は、立ち仕事なので足腰に負担がかからないようにスニーカーを履いてます。レアなスニーカーでも関係無くガンガン仕事で履いて髪の毛だらけにしています。

FACILITY

店内のインテリアは全てお客様が持ってきてくれた物を飾っています。

プロの道具箱アーカイブ↑クリック

INTERVIEW

地元愛が店舗運営をするのに大切な事ー

ー理髪屋セカンドのショップ名の由来とショップコンセプトを教えていただけますか。

理髪屋セカンドのショップ名の由来とショップコンセプトを教えていただけますか。
セカンドは野球をやっていた時の自分が守っていたポジションなのです。地元の留萌市を10年以上離れて札幌に居ましたが、自分の事を知ってる人達に自分は都会に染まってないぞって隠れたメッセージでした。

コンセプトは古き良き日本の伝統的な理容をベースに、美容をスパイスにミックスさせた融合型ヘアサロンです。

ーなぜ独立時に札幌を離れ、地元留萌市に戻り店舗オープンしたのですか?

田舎の理容室だと最新のヘアスタイルを発信してるショップが一握りというかほぼ聞いた事が無く、それなら自分がやってやるぞと言う気持ちでお店を始めました。

後は以前勤めていたサロンの社長はじめスタッフの皆様にすごくお世話になりました。札幌から約130キロ離れた留萌市出店して、当時の札幌のお客様には申し訳無かったのですが前職のサロンに感謝を込めて全てお客様を置いてきました。

ー小山田さんにとって店舗運営で大切な事は?

留萌市は人口2万人いない小さな町です。
北海道内はじめ色々な遠い所から足を運んで頂いてますが、留萌に住んでる人や留萌にゆかりのある人を僕は本当に大切にしています。
地元の人に愛されるショップ作りを目指してます。まずそこがブレたらいけないし、地元愛が店舗運営をするのに大切な事だと思います。

 

ーお客様のターゲット層は?集客はどうしていますか?

ターゲット層は今までクオリティの高い技術を求めて、都会で髪を切ってた方々です。今、当店に来ている人は以前、遠くまで行って髪を切ってた人達が多いと思います。

集客は北海道内外のバーバーさんの紹介がほとんどです。インスタグラムはほとんどふざけたのしかアップしてませんが、興味を持ってくれてる人も多くびっくりしてます。SNSの時代発信は大切ですね。

SNSではヘアスタイルも大切ですが、その人の普段のプライベートな感じも大切ー

ー小山田さんの5年後の目標は

留萌に住んでる子供達は高校を卒業すると、進学や就職で留萌を離れる子がほとんどなのが現状です。その子達が地元を離れた時、新天地で髪を切った時、「俺はセカンドで髪を切ってたんだ」と胸を張って言えるようなショップに5年後は成長していたいです。

ー今後理容業界でやりたいことは

同業者の友達が少ないので友達を少し作れたらいいかなと思います。

ー小山田さんから見て理容業界で足りないと思う事は

オリジナリティ。SNSを見る限りバーバー系のアカウントを見ると、皆同じようなヘアスタイルばかり載せていて目をひくものが少ない気がします。ヘアスタイルも大切ですが、その人の普段のプライベートを見たい人も多いんじゃないかなと感じてます。

ー2022年理容業界どうなると思いますか

理容業界全体としてどうなるかわかりませんが、留萌は雪がすごく多く降るので留萌の中だけロン毛ブームを巻き起こして、伸びた髪の毛を利用して防寒用にアレンジしたヘアスタイルを2022年は作り出せたらいいかなぁと思います。

ー仕事以外は何をしていますか?今、興味あることってなに?今気になる事は?

仕事以外は子供と遊んでる事が多いです。車でどこか遠くに連れて行ったりして色んな経験をさせたいと思ってます。

ー最後に今回のお話しで、改めて強調したいことは?

本当に田舎の小さな理容室ですが、今回このようなお話を頂きとても嬉しく思います。ありがとうございました。皆さん今後ともよろしくお願い致します。

INFORMATION

理髪屋セカンド
住所:〒077-0044 北海道留萌市錦町4丁目1 ヴィレッジヴァンガード1F
電話:0164-56-1088
営業時間:9時30分~19時30分
定休日:不定休

instagram https://www.instagram.com/barberking1953/
WEBSITE https://barbershop-2nd.shopinfo.jp/



LHSG BARBER’S CLUB (LHSGバーバーズ・クラブ)は、バーバー、理容師の情報を紹介するサイトです。有料級の情報、最新更新情報、コンテンツ情報、商品情報、イベント情報等メールで配信

クリック↑