バーバービジネスセミナー B/B TALKS Vol.7 (2019/4/15開催 テーマ:BARBER発 2019トレンドスタイル) において、GOGO HAIR 代表 佐々木氏によるカットライブのイントロダクションとしてプレゼンテーションされた「BARBER STYLE 5 の構成」。
BARBER STYLE を5つの構成要素に分解し、分かり易く捉えたこのプレゼンテーションは、セミナーアンケートで多くの方から高評価が投じられました。
本記事では、佐々木氏の監修により「BARBER STYLE 5 の構成」を保存版として再現。バーバースタイルに興味をお持ちの皆さんと、幅広く共有したいと思います。
BARBER STYLE 5つの構成
多種多様なスタイルがある BARBER STYLE ですが、基本的にはトップとアンダーのツーセクションからなるスタイルです。
そしてそれらの全てのスタイルはこれから紹介する5つの構成でデザインを組み合わせることで、細分化されるスタイルもたった5つのポイントでデザインすることができるのです。
SILHOUETTE (シルエット)
BLENDING (ブレンディング)
LINE UP (ラインアップ)
ARRANGE (アレンジ)
FADE
FADE = アンダー(刈り上げ)のデザイン
刈り高の調整による、濃淡のグラデーションが付いた刈り上げ。主にクリッパーなど、マシーンを使ってフェードにする。
フェードラインの位置は大きく分けて次の通りになる。
【ノーフェード】【エリアフェード】【ローフェード】【ミドルフェード】【ハイフェード】
次で紹介する写真の様に、フェードの高さによってデザインがかわってくるので、つくりたいスタイルにあわせデザインに組み込む。
NO FADE 【ノーフェード】
フェード(色彩)が入っていないスタイルで、サイドをバックに撫で付けたクラシックなリーゼントスタイルなどに組み合わせることが多いデザイン。
AREA FADE 【エリアフェード】
もみあげ、襟足にポイントでフェードが入っているスタイル。ネープラインがキレイに見えるのがポイント。
LOW FADE 【ローフェード】
低めにフェードが入っているスタイル。どのスタイルにも合わせやすいデザインであり、挑戦しやすいスタイル。
MIDDLE FADE 【ミドルフェード】
少し高めのフェードラインになります。スキンフェードやゼロフェードなどの白からの色彩を出すフェードとの組み合わせが可能。
HIGH FADE 【ハイフェード】
ウエイトライン、フェードライン 共に高い位置のスタイル。 ベリーショート、坊主系やフォ ワードのスタイルに合わせやすい。
SILHOUETTE シルエット
SILHOUETTE = トップのベースデザイン
バーバースタイルおける基本シルエットは大きく分け【フラット】 【ラウンド】 【スラッシュ】に分類されシルエットはスタイルをつくる上で1番デザインのベースとなる。
その中でもフラットは最もベーシックなシルエットであり、ラウンドやスラッシュはフラットのアレンジ型とも言える。
FLAT 【フラット】
トップがフラットになったボックス状のシルエット。
ROUND 【ラウンド】
両サイドの角を落とした丸みのあるシルエット。
SLASH 【スラッシュ】
パートラインからからサイドにかけて斜めに繋いだアシンメトリーなシルエット。
BLENDING ブレンディング
BLENDING = 質感調整
バーバースタイルにおける主な質感としては、毛先の納まりや馴染みを意識した【フィット】毛束感を意識した【テクスチャー】がある。
アンダーとオーバーの接合部を馴染ませる。
毛先を梳き、ポマードなどのスタイリング剤の馴染みを良し、自宅での
スタイリングの再現性を高める。
FIT 【フィット】
セニングなどによる質感調整 で、毛先を馴染ませるスタイ ル。
TEXTURE 【テクスチャー】
質感調整用のシザーなどで束感を出したスタイル。 全体的な馴染みではなく、束のまとまりが重要。
LINE UP ラインアップ
LINE UP = アウトラインのトリミング
【フェイスライン】【ネープライン】【パートライン】などの各パーツのアウトラインを整える技術。
トリマーや剃刀を使用してトリミングする。
ラインアップをする事で、スタイルに輪郭ができ、引き締まった印象に。
FACE LINE 【フェイスライン】
額まわり、もみあげ、髭のラインアップ。
NECK LINE 【ネックライン】
耳まわり、首まわりのラインアップ。
PART LINE 【パートライン】
分け目に入れるラインアップ。ハードパートというスタイルで、セット時の分け目のライン取が容易に。
ARRANGE アレンジ
ARRANGE = スタイリング・セット
ブローで形を作り、スタイリング剤で質感とディティールを作り仕上げる。
【バック】【フォワード】【ポンパドール】【パート】などのスタイルアレンジがありバリエーションは様々。
【ウェット】【マット】【ドライ】などのスタイリング剤による質感の種類がある。
BACK 【バック】
バックに流すスタイル。
代表的なスタイル
・スリックバック
FORWARD 【フォワード】
フロントに向かって流すスタイル。
代表的なスタイル
・クロップ
・クルー
・ジェットモホーク
POMPADOUR 【ポンパドール】
フロントを膨らませボリュームを
出すスタイル。
代表的なスタイル
・ポンパドール
・ディーン
PART 【パート】
分け目をつけたスタイル。
分ける位置によってスタイルの印
象が変わる。
代表的なスタイル
・サイドパート
・センターパート
後述
BARBER STYLE には様々なスタイルがありますが、「BARBER STYLE 5の構成」を知っていると、色々な組み合わせによりスタイルが出来上がっていることが理解でき、技術者としてスタイルをとらえる時にとても役立つのではないかと思います。
技術者としてこれから頑張ってゆかれる皆さんの参考になれば幸いです。
GOGO HAIR 代表 佐々木司
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