プロの道具箱 VOL.75 QUON HEAL | ライオン･ヘアサロン･グループ

QUON HEAL 淀屋橋店店長岩井辰也（IWAI TATSUYA)

美容室やユニセックスサロンなど豊富な経験をもとに、バーバースタイルから柔らかな質感を重視したスタイルまで幅広く対応するハイブリッド・オールラウンダー岩井さん。
今回は、そんな岩井さんの道具箱をSNAPSHOT！

TOOL BOX TOUR

「道具を選ぶ基準としては機能性と見た目。」

どんなに機能性に優れた道具でも自分の好きな見た目じゃなければモチベーションが上がりません。逆に機能性より見た目みたいな道具は論外です。道具を選ぶ基準としては機能性と見た目。そんなお気に入りの道具を持つと、日々のサロンワークのモチベーションが上がり、仕事の効率も良くなります。道具選びには一切妥協したくないですね。
「道具を見ればどんな仕事をしているか分かる。」と、この業界に入って最初にお世話になった店のオーナーにそう言われて以来、道具の手入れも欠かすことはありません。

SCISSORS

（写真左より）マユミシザー7インチ / マユミシザー6.5インチ / マユミシザー6インチ / マユミシザースライドシザーセニング / マユミシザー20% / トギノン40% / メーカー不明10%

シザーは全てメガネハンドル、ベースカットから刈り上げまで全てメガネハンドルのみで統一ました。7インチのメガネハンドルはメーカーさんも作ってないことが多いのでハンドルカスタムです。セニングは、一本で正刃逆刃に使用するため指掛けを外して使用しています。もともとユニセックスサロンで働いていたので、オフセットより自由度の高いメガネハンドルしか使いません…というより、慣れていないオフセットは使えません。（笑）

CLIPPER

フェードスタイルなどで細かい刈り高を調整する時のみ、無段階調整のWAHLクリッパーを使います。フェードに抵抗のある方や自然なツーブロックのスタイルを作る時は、アタッチメントが邪魔しないパナソニックを使用します。

COMB

特にこだわりはありません。自分の使い慣れたコームをしばらく使い続けています。

AMENITY

良いと思う物はメーカー問わず、何でも取り入れています。ポマードが圧倒的に多いですが、様々なスタイルに対応出来るようワックスなども種類豊富に揃えています。

ACCESSORIES

カットクロスはヴィンテージバーバーサプライのクロスです。お客様がビールを飲みながらカットできるよう、袖付きのものを使用しています。

FACILITY

ドリンクサービスでは、ホットコーヒーをDe’Longhi社製のエスプレッソマシンで、豆から挽いて提供しています。もちろん季節毎に美味しいコーヒー豆を選び変えています。

ステンレス製のワゴン。かなり重いですが、メタリックな質感がとても気に入っています。

壁など元々真っ白でしたが、スタッフが好き放題に貼ったステッカーに埋め尽くされ、気が付けばかなりジャンクな感じになりつつあります。笑

ビールは、カット中に飲んでも毛が入らないように小ビンのみ。ビールの種類もスタッフの気分次第で変わります。

スケボーデッキは、お子様のカットの際にバーバーチェアの上に置いて使用しています。オフィス街なので、あまり使用する機会は少なく飾りと化しています。

EVENT

“トコヤデチル”　クオンヒール5周年を記念したパーティです。

DJやダンサーをよんだりカットショーをしたりと大盛況でした。
これからもこういったイベントなどをどんどん打ち出していけたらいいなと思っています。

どのバーバーさんも、最高のスタイルをお客様に提供するというゴール地点は同じでしょうが、そこまでのプロセス、使用するツールは人それぞれに違います。このクリッパーじゃないとフェードが出来ない、このシザーじゃないと綺麗に切れないなんてことは勿論ありえません。
自分の手に馴染み、仕事の効率が上がり、より良い仕事が出来る、それが“プロの道具”じゃないかなと思っています。