Sandees Barber shop 福井県
スタイリスト 堀内麻衣/HORIUCHI MAI
今どきの28歳の生き方として、ただ与えられた環境に甘んじるのではなく、自ら道を切り拓き、やりたいことを貫く姿勢を大切にしている。キャリアを積む中で、女性ならではの視点や感性を活かしながら、自由な表現を追求。固定概念に縛られず、自分らしいスタイルを発信し続けることで、新たな風を吹かせている。
今回のプロの道具箱は福井県のバーバーショップで副店長として働くMaiさん。「好きなことを仕事にする」という言葉が当たり前になりつつある時代の中で、彼女は“好き”を貫くだけでなく “勝ちにいく” ことで夢を現実にしている。その挑戦し続ける姿勢はまさに、圧倒的バーバークイーンへの道を歩んでいる。Mai氏は美容師から理容免許を取得したダブルライセンス保持者。これまで数多くのバトルに参加してきたMaiさんの優勝を勝ち取る考え方とそのやり方とは?
「バーバーガールは戦略で夢を叶える!」Sandees BARBER SHOP Mai氏のバーバーバトルでの戦略と道具箱を公開!

INTERVIEW
クラシックな技術とトレンドを融合させることー
Traditional BARBER BATTLE 2024での優勝おめでとうございます。まずは優勝した感想をお聞かせください。
めちゃくちゃ嬉しいです。
今までいつくものバトルにも参加したきましたが、特に大きな結果を出せていなかった中で、今回の優勝は大きな自信につながりました。また、今後のモチベーションを維持するうえでも大きな意味のある結果だったと感じています。
優勝するにあたって努力した事はありますか?
バトルならではの「プレゼン」に特に力を入れました。女性バーバーがもっと活躍しやすい業界になるよう、言葉を慎重に選び、しっかりと考えました。多くの人の前で話す機会はなかなかありませんが、生の場で自分の想いを伝えられる貴重なチャンスだと思い、気合いを入れて臨みました。今回はバーバー業界で女性がもっと活躍してほしいこと、そしてそのパイオニアとして頑張りたいことを話ました。
※Traditional barber battleでは2分以内で意思やスタイルなど自由にプレゼンする時間があります。
バトルの戦略はありましたか
やはり女性という点で注目してもらいやすい部分はありますが、そこに男性にも劣らない技術をしっかりと見せることで評価につながると考えました。特に、所作やフェードの柔らかさには自信がありました。今回は「昭和×今っぽさ」をテーマに、懐かしさと新しさを融合させた6:4パートスタイルで勝負しました。
「昭和×今っぽさ」をテーマにした理由は、クラシックなスタイルの持つ魅力を活かしつつ、現代的なエッセンスを加えることで、新しい世代にも響くデザインを表現したかったからです。昭和のヘアスタイルには独特の品格や渋さがあり、それを今の時代に合う形でアップデートすることで、懐かしさと新しさが共存するスタイルを目指しました。また、クラシックな技術とトレンドを融合させることは、バーバーとしての表現の幅を広げる意味でも大きな挑戦だったと感じています。
※「昭和×今っぽさ」をテーマにしたクラシックなスタイル
懐かしさと新しさが共存するスタイルは、幅広い世代に響く魅力がありますね。今回の結果に感謝したいことは
一番感謝しているのはお客さんです。今回のモデルもお客さんにお願いしましたし、日々髪を任せてもらえることや応援してもらえることに、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。そして、この結果を誰よりも喜んでくれたのもお客さんでした!
MAIさんの今後の展望を教えてください
今回の結果でより多くの方に見てもらえる環境になったので、改めて自分のスタイルや取り組みを積極的に発信していきたいです。バーバースタイルにとらわれない自由な表現ができるよう、これからもカットの勉強を続けていきます。そして、バトルにもまだまだ挑戦するつもりなので、圧倒的バーバークイーンを目指します!笑
バトルで優勝を目指す方にアドバイスは
バトルに出るのをためらうのは、「負けるかも…」という気持ちがあるからだと思います。私も最初は同じでしたが、思い切って「出場する!」と決めたら、あとはメンタルというよりただ準備をするだけ。最初の一歩を踏み出すことが何より大事です!あとは自分を信じて進むのみです!
私自身、まだまだこれからですが、バーバー業界がもっと楽しく、魅力あふれる業界になるよう努めていきます!一緒に業界を盛り上げていきましょう!!
インタビューpart2へ続く


TOOL BOX TOUR
バーバーで使うプロダクトは、大きくて重いものが多いので、手が小さめで力の弱い私は、軽くて手に馴染むサイズのものを選ぶことが多いです。さらに、柔らかいスタイルを表現するためには、刃の切れ味や滑り具合も非常に重要になります。

SCISSORS

ミズタニシザーズ クロスオーバー
軽くてこちらも柔らかい切れ味が好きです。
他のブラントのシザーと比べてもラインがパツっと出にくいしチョップもしやすいです。
ちゃんと切れるけど程よく逃げてくれる感じです。
CLOPER

babyliss PRO
とにかく切れ味が柔らかいのが好きです。パワーもあってしなやかに切れるし、振動も心地よい。モーター音が静かなのでストレスがないところも好きです。使っていて気分が上がる鮮やかブルーも好きなポイントです。
COMB

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INTERVIEW part2
女性理容師としての強みやこだわり
ー女性理容師ならではの感性や視点が活きるポイントは?
自分が「カッコいい」と思うスタイルを、お客さんに素直にアドバイスできることが強みだと思います。髪型だけでなく、「こんなスタイルで、こんなライフスタイルだったらカッコいいよね!」という提案もできるのが楽しいところです。
ー技術以外で大切にしていること(接客や空間作りなど)は?
お客さんが異性として構えないよう、なるべくラフな接客を心がけています。最初は緊張してしまうこともありますが、明るく元気な空間を作ることで、近い存在に感じてもらえるよう意識しています。
女性が理容業界で活躍するために必要なこと
ー業界での女性の立ち位置についてどう感じていますか?
まだまだ女性バーバーは控えめな存在だと思います。業界での活躍の場を広げるためには、バトルに出場したり、イベントに参加して刺激を受けながらつながりを作っていくことが大切です。
ー女性が活躍しやすい環境を作るために必要なことは?
現在、女性バーバーのイメージはまだぼんやりとしているかもしれませんが、人数が増えていけば、男性とのスタイルや表現の違いをアピールできる場面も増えるはず。これからもっと発展していく業界だと思います!
これからの目標や展望
ー今後挑戦したいことや目指していることは?
もっとさまざまなテイストを混ぜたスタイルを発信していきたいです。バーバーといえば「フェード」や「クラシックスタイル」というイメージがありますが、多くの人にバーバーの仕事を知ってもらうためには、スタイルの進化が不可欠だと思います。
ー将来的に理容業界にどんな変化があってほしいですか?
理美容師の方々にも魅力を感じてもらえるようなスタイルを作り、バーバーの価値をもっと社会に示していきたいです。
これから理容師を目指す女性へメッセージ
ーこれから理容師になりたい女性に伝えたいことは?
理容師の仕事は「怖そう」「難しそう」と思われがちですが、自分がカッコいいと思うものを素直に表現できる、すごくやりがいのある仕事です。お客さんをプロデュースするような感覚で楽しめるのも魅力の一つ。
お客さんと近い距離で接しながら、職人のように技術を突き詰めていくのは理容師ならではの特権です。少しでも興味があるなら、ぜひチャレンジしてみてほしいです!
ー不安や悩みを持っている人へのアドバイスは?
まずは、いろんな人の話を聞いてみることが大事。同業の人に限らず、さまざまな分野のプロから学べることがたくさんあります。意外な言葉がヒントになったり、新しい視点が生まれることもあるので、気になる場所や人にどんどん会いに行くのが近道だと思います!
ー自分自身が初心者の頃に知りたかったことは?
私自身、もっと早く知りたかったことは「技術だけでなくカルチャーとのつながりを意識すること」。映画を観たり、雑誌を読んだりすることで、髪型の提案に深みが出ると感じています。好きなものだけにとどまらず、さまざまなカルチャーを掘り下げていくのも大切ですね。
女性理容師が活躍しやすい環境を作るには、働きやすい職場環境の整備やキャリアアップの支援が不可欠です。軽量な道具の導入や労働時間の調整に加え、技術講習や独立支援などの機会を増やすことが大切です。また、女性理容師の魅力を発信し、業界内外での認知度を高めることも重要。コミュニティを強化し、バトルやコンテストへの参加を促すことで、より多様なスタイルが生まれ、理容業界全体の発展につながると考えます。


INFORMATION
Sandees barbershop サンディーズバーバーショップ
住所:福井県福井市下馬3丁目1501
電話:
営業時間:0776-34-0057
定休日:毎週月曜日・第1・3日曜日
instagram sandees_mai





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