プロの道具箱 VOL.135バーバースタイル極まる！平林啓 HIRABAYASHI KAYE

GLOCK HAIR SERVICE
stylist 平林啓

強烈な個性で周りをトリコにするには、まじめに”理容”と”お客さん”に向きあう事と考えるバーバー界のクールガイ、埼玉のGLOCK HAIR SERVICEのスタイリスト平林啓さんです。

TOOL BOX TOUR

「どう切れる、どう梳けるっていう初歩的な所を、よく調べてから道具は揃える。そして性能に自分を合わせていく感覚でカットしています」

SCISSORS

シザー
トギノン : マリンシャーク

セニング
光 : 25%
トギノン : 15%
光 : 10%

CLIPPER

クリッパー
WAHL : 100周年モデル
WAHL : 5star マジッククリップ
WAHL : 5star ボルディング

トリマー
andis : Tアウトライナー

シェーバー
andis : Profoil Lithium
Panasonic : スーパーレザー

AMENITY

スアべシート ORIGINALとFIRME HOLD、FIRME HOLD STYLING GEL
レイライト Superhold pomade
ブロッシュ ORIGINALとFIBER、CLAYとGEL POMADE
スタイルや髪質でもちろん使い分ける感じです。

LIFE

お気に入りのブランドのtightbooth production

何気ないタバコの看板と照明を見てオシャレだなって感じるアンテナを張って、好きなブランドと写真を撮ったり、照明の色味を見たり、そういう所からヘアスタイルのアイデアを得て、ファッションに対するヘアスタイルのトータルバランスを考えたりと日々日常を過ごす。

水溜りのサイズ感、夕陽の色、建物と電線のバランス。

スタイル写真が評価してもらえる部分は、こういう写真からインスパイアされてる部分があるからかもしれないです。世にあるヘアスタイルの写真でなく写真家さんの写真からバランス感覚を得ようとしてる部分もあります。
そういう所からインスパイア受けて、ライティング等にこだわって撮ってるスタイル写真がこちらです。

↑スタイルより、その人自身が際立つ写真も楽しんで撮ったりしています

トップ画像の顔に被せてるこのロゴは僕がいつもお世話になっていて、
僕のパワースポットのWilliamsっていうレストランのデザイン部署にデザインしてもらいました。

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INTERVIEW

お客さんからどう見られてるかを意識するー

ー強烈な個性を放つ平林さんですが、簡単な経歴を教えてください。

今年で理容師8年目になります。7年目から現在のお店、GLOCK HAIR SERVICEのStylistとして所属させて頂いています。食事の場で知り合ったオーナー栗原に直々に申し出てGLOCKに所属させて頂く運びとなりました。

ー多くのバーバーさんは個性を出すことが大切だと考えますが、平林さんのような人と違った個性の確立はどうしたら出来ますか？

とにかくファッションを楽しむことだと思います。
もちろんヘアスタイルも含めてのファッションです。
個性を出す為にもちろんカルチャーの勉強は大切だと思いますが、自分が楽しんで好きなカルチャーを見ていないと、自分に落とし込むまではいかないと思います。

“好きで楽しむ”って、綺麗事に聞こえるかもしれませんが、好きな上に知る努力と、お客さんからどう見られてるかを意識して、”格好良く見られたい”って気持ちがあれば、その人なりの個性って自然と出てくるのかな。と思います。

あとStylistはお客さんにとってキャラクター的な要素も必要かと思っているので、パッと見て覚えてもらいやすい様には意識してますね。

ー「キャラクター的な要素」は面白いですね。SNS情報のインプットは何を利用していますか？

InstagramとYoutubeです。
Youtubeはカット動画はもちろんですが、あとは日本海外関係なく、人気アーティストのPVだったりはちょっと見とく様にしてます。
Warren GのThis D.J.のPVが好きで結局そこ見ちゃうんですけどね！（笑）

愛すべきGLOCK CREWです！
代表栗原（写真中央）とスタイリスト氏家は僕にとって財産の人ですね。

真面目に”理容”と”お客さん”に向き合ってプロとして仕事するー

ー平林さんの5年後の目標

独立したい。とかその様な具体的な目標は正直無いですね。
理容師人生賭けてGLOCKに入れさせてもらったところもあるので、GLOCK HAIR SERVICEの成長と共に自分をアップグレードしていきたいです。

自分が何か大きな事をやりたくなった時は必ずオーナー栗原と共有したいですし、”誰かと何かを成し遂げる”ことに喜びを感じるタイプなので。日々コツコツ地道に努力を続けて来たるGLOCKでのチャンスをモノにできる人間性をスタッフとして確立していたいです。

その為に何をしていこうって決めてるのはハッキリ言えます。
5年経っても10年経っても、お客さんにとって”この人に会えばなんかスッキリして帰れる”っていう自分であり続けることです。

そうなる為にまだまだ人間性も足りてないところが沢山あるとわかっているので、些細なことからアンテナを張って気にして、GLOCKの中ではお客さんをしっかりリードして”気持ちよく帰ってもらう”っていうのを毎日積み重ねていく気持ちでやっています。他にも将来の自分を構築する為のこだわりは沢山ありますが、話せばキリがないくらいありますね（笑）

ー今後理容業界でやりたいこと

難しい質問ですね…（笑）
業界を繁栄、発展させる為に何か打ち出すのももちろん大切だと思いますし、そこにアンテナを張ったりもしてるのですが…
自分は業界を発展させてくれるのってお客さんだと思っていて、”あのBARBERの誰々さん技術も人間性も凄く良かった”っていう口コミの連鎖かなと。

アパレル関係、フード、アーティストの方々だったり影響力のある人と繋がって何かを打ち出すとしても、お互いにリスペクトが無いと成り立たないと思うんです。言葉だけのリスペクトでなく、男としてリスペクトしあった根強い関係でないと、何かを打ち出しても一瞬の輝きで終わってしまうと思います。

真面目に”理容”と”お客さん”に向き合ってプロとして仕事していくことで、さらにやりたい事が見つかって、何かを成し遂げられるんだと思います。

想いを途切れなく抱き続けなかったり、やり続けないから”綺麗事”で終わってしまうと思うので、僕は自分がいる環境下で綺麗事を貫いてやっていきたいです。

ー仕事以外は何をしていますか？今、興味あることってなに？今気になる事は？

休みの日は埼玉県久喜市にあるWilliamsというアメリカンフードショップによくお邪魔させてもらっています。
月１では必ず行ってますね（笑）
Williamsオーナーの進藤さんはじめ、スタッフの方々に明るいパワーをもらっています。

本当に大好きな場所で、店内やメニューにもいつもこだわりを感じますし、カルチャーの勉強だったり、行くと元気が出るので、自分もお客さんにとってそうでありたいな！と思わせてくれる場所ですね。Williamsの場所とスタッフの皆さんが僕のパワースポットです！

趣味はTIGHT BOOTHというブランドの服を集める事ですかね。
スケボーで行くあてなくクルージングしたりもしますね！
休みの日にやる事がなかったらスケボーでフラフラしてます。あとは映画観るか車のゲームが好きなのでゲームやってます！

今気になることは…なんですかねー
結局、仕事の事になってしまうのですが、やっぱりBARBERカルチャーに紐付いているモノをもっと幅広く知っていきたいですね。またそれぞれのジャンルのプロフェッショナルの方の話を聞くのが凄く好きで楽しくて。自分の知らない世界の人の話を聞きたいです。
がっついて出会った人じゃなくて必然的に出会った人の話を聞きたいですね。答えが仕事関連になってしまってスミマセン。

ー最後に今回のお話しで、改めて強調したいことは？

僕はとにかく”真面目”に理容とお客さんに向き合って仕事してるだけっていうところですかね！

GLOCKに所属させて頂いてからは、オーナー栗原に、お客さんを本当に格好良くしてあげたい気持ちをストレートに表現して、思いっきりお客さんと向き合える環境を提供してもらっています。
でもこれって本当に当たり前でなかったりすると思うので。

毎日お客さんが来てくれて、毎日髪を切れる様に日々コツコツ努力して、お客さんにとってGLOCK HAIR SERVICEが心地良い場所になってほしいと思ってます。
この先もずっとこの職業を純粋に愛して、お客さんからも愛される場所やスタッフでありたいと思っています。

純粋に僕はBARBERが大好きです！