空港→受付→美容師→Wライセンス 月刊理容女子/BARBER GIRLS FILE 75
誇れる自分になれる💖OZAWA YUKARI

OZAWA YUKARI/おざわゆかり(東京都)

20代後半の女性は、キャリアに対する意識が高まり、自己成長や安定を重視する一方で、価値観やライフスタイルが確立され、結婚や家庭について考え始める時期でもあります。経済的に自立し、収入の安定や貯金、投資を重要視する傾向があり、浅い付き合いよりも深い信頼関係を大切にするようになります。また、健康や美容に対する意識が高まり、心身のケアや外見に気を使うことが増え、恋愛や結婚に対しては理想と現実を踏まえた現実的な考えを持つようになります。社会的責任感や自己表現への意識も強まり、SNSを通じて自分の意見を発信したり、社会貢献活動に参加することもあります。

今回の「理容女子」は、空港勤務からレセプション業務を経て美容師に転身。その後、理容師免許を取得し、Wライセンスを手に入れました。さまざまな職を経験する中で、自身の体力やキャリア、働き方を見つめ直し、「手に職をつけたい」との思いから、メンズ専門の美容師へ転職。理容師免許を取得することで、更なる可能性を広げた小澤さんの成長の軌跡とは――。

月刊理容女子 VOL.75「仕事も生き方も自分らしく、誇れる自分になれる!」
小澤ゆかりさん登場!

「月刊 理容女子」では、理容の世界で華やかに働く女性を毎月1名お迎えし、インタビューを交えご紹介致します。

PROFILE

小澤ゆかり
岐阜県岐阜市出身
7月24日
獅子座のA型

【趣味】
インテリア、食べること全般
【好きな食べ物】
ラーメン お肉

小澤さんのInstagram

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INTERVIEW

1. 理容師としてのキャリアときっかけ

「理容師になろうと思ったきっかけは?」

最初は羽田空港のスタッフとして働き、その後受付の仕事をしていました。どちらも特別な資格が必要な仕事ではなかったのですが、コロナの流行やAIの進展による影響を受けて、将来に対する不安を感じるようになりました。

そのため、自分の体力やキャリア、働き方を見つめ直し、長く続けられる「手に職」をつける決意をしました。特に女性として、結婚や出産後にも復帰しやすい仕事であることは、非常に重要なポイントでした。

数ある資格の中で理美容業を選んだのは、美容室のレセプションとして働いていた際に、美容師の方々と接する機会が多く、自分にとって身近で魅力的な職業だと感じたからです。また、退職後に美容の職業訓練校(美容学校)に通う際、国からの補助が受けられたことも、大きな後押しとなりました。

「メンズに特化した美容室を選んだ理由は?」

美容師の職業訓練校に入学したのは23歳の時です。同時に現在の美容室でアルバイトを始め、カリキュラムを進めながら、卒業後の25歳から正社員として働き始めました。美容師になるのが他の人より遅かった分、技術のオールマイティを目指すのではなく、特定の分野に特化する方が強みになると考え、メンズ美容に絞って専門性を高めることを決めました。

「そしてダブルライセンス理容師免許を習得した理由は?」

男性を相手にする仕事を続けるなら、美容師免許だけでなく理容師免許も取得したほうが、技術や可能性の幅が広がると考え、通信で大阪の理容学校に通い理容師免許を取得しました。

現在は美容室に所属しているため施術内容としては美容師の仕事が中心ですが、美容師免許と理容師免許の両方を活かした、より高い技術を提供出来たらと考えています。

「この仕事を続けてよかった!と思った瞬間は?」

やはり、お客様から「ありがとう」と言われた瞬間です。直接的に感謝の言葉をいただける仕事はなかなか少ないと思うので、その瞬間にやりがいと幸せを感じます。自分の仕事が誰かの役に立っている実感が得られることは、何よりも励みになりますし、仕事を続ける大きな原動力です。

「これまでのキャリアの中で転機になった出来事は?」

元々は大阪の店舗で働いていましたが、もっと成長したいという思いから、東京にいる代表のもとで学びたいと思い、異動を希望しました。
当時はアシスタントとして働きながら休みの日に理容学校に通っていたのですが、東京に異動後は夜行バスで理容学校に通う生活に変わりました。

理容学校に通うことも、東京に異動することもすべて自分で決めたことですし、生活が一時的に大変だったこともありましたが、それでも東京の代表のもとで働けた経験は、自分にとって非常に大きな財産です。
東京での仕事と大阪の理容学校、どちらも両立させながら理容師免許を取得できたことは、今の自信につながっています。

2. 理美容師ならではの悩みと本音

「お客様を担当するとき、気をつけていることは?」

私が所属している美容室は、男性の薄毛のお悩みに特化したお店です。そのため、多くのお客様が非常に悩まれた状態でご来店されます。
そのため、カットを通じてお客様のお悩みを少しでも改善できるよう、常に強い責任感を持っています。お悩みに真摯に向き合い、カット技術だけでなく、薄毛に関する知識も日々深めることを意識しています。お客様にとって最適な提案ができるよう、プロとしての自覚を持って接することを大切にしています。

「得意な施術や接客のスタイルはある?」

自分で得意だと言うのは恐縮ですが、特に短髪のスタイルを作るのが好きです。シンプルでありながら、個々のお客様に似合う形を追求することに楽しさを感じています。また、ヘッドスパに関しては、お客様からよくお褒めいただきます。リラックスしていただける施術を心掛けているので、その点を評価していただけるのはとても嬉しいです。

「理美容業界の働き方や環境について、実際のところは?」

サロンによって状況は異なると思いますが、先輩たちの話を聞く限り、働きやすい環境は以前に比べてかなり改善されていると感じます。私が現在働いているサロンについても、特に不満はなく、快適に働かせていただいています。ただし、サロンによってはまだ環境が整っていないところもあるかもしれませんので、やはり会社ごとに違いがあるのが実情だと思います。

「体力的に大変なことは?(長時間の立ち仕事・手荒れなど)」

体力的にきついと感じたことは特にありませんが、肌が敏感なため、睡眠不足が続くと肌荒れが出やすいです💦 仕事が忙しくなるときもありますが、体調管理には気をつけて、健康を保つよう心掛けています。

3. お客様との信頼関係と接客

「お客様との信頼関係を築くために心がけていることは?」

私たちにとっては毎日していることでも、お客様にとっては美容室に来ること自体が特別な時間であることを常に意識しています。そのため、どのお客様にも流れ作業にならず、目の前のお一人おひとりに真摯に向き合うことを心がけています。こうした一生懸命な姿勢が、信頼関係を築く大切なポイントだと考えています。

「初めて担当するお客様に対して意識していることは?」

私は落ち着いた接客スタイルを心がけています。特に、悩みを抱えて来店されるお客様が多い美容室ですので、女性に担当されることに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。そのため、明るすぎる接客ではなく、落ち着いた対応を心掛けています。お客様には「女性」という印象よりも、「悩みに寄り添うプロ」としての信頼を感じていただけるよう努めています。

「これまでで印象に残っているお客様は?」

お客様から『この人は、シャンプーでも絶対手を抜かないからね』と言っていただいた時、とても嬉しかったです☺️ 長く通っていただいているお客様からは、『美容室に来る時の幸福度が上がった』と言われたこともあり、そうした言葉に励まされます。
また、まだカットを始めたばかりの頃、指名なしでフリーのお客様を担当した際、『本当に丁寧にやってくださってありがとうございました。小澤さんですね、またお願いします』とおっしゃっていただき、その言葉を聞いた瞬間、感激して思わず涙がこぼれてしまいました。🥲

「クレームやトラブルがあったとき、どのように対応する?」

今のところそういったことはないのですが、その場合は、しっかりと誠心誠意対応させていただきます。もし問題が発生した場合は、他のスタッフとも情報を共有し、店全体で同じようなことが起こらないよう努めます。




4.理容師としてのこだわりと技術

「技術を磨くために意識していることや、普段の練習方法は?」

現在、休みの日は技術セミナーや講習に参加しています。東京に住んでいますが、気になるセミナーがあれば大阪にも足を運んで学ぶようにしています。また、ヘッドスパも自分の強みだと思っているので、実際にお客様としてヘッドスパに行き、自分のスキルアップに努めています。日々の学びを大切にし、常に技術を向上させるよう努力しています。

「これまでで一番成長を感じた瞬間は?」

一番成長を感じた瞬間は、カットデビューを果たした時です。それと、デビュー前ではありますが、初めて両親の髪を切った時も非常に印象に残っています。また、友達や応援しているアーティストの髪を担当させてもらった時も、それぞれの瞬間に深い感動を覚えました。自分の技術が認められた実感と、担当することへの責任感を強く感じました。

5. 収入・キャリア・今後の目標

「今の給料で満足してる??生活は余裕ある?」

今の給料には満足しています。余裕があるかと言われると少し難しいですが(笑)、不自由は感じていません。今後はもっと余裕のある生活ができるよう、さらに頑張っていきたいと思っています。 😊

「今後のキャリアプランは?自分のサロンを持ちたい?」

まだ具体的に決まっているわけではありませんが、その時々でやりたいことやアイデアが浮かぶタイプなので、後悔しないようにやりたいことはすべて挑戦していきたいと思っています。まずは今のサロンでしっかりと技術や経験を積んで、将来的には自分の方向性を見つけていければと思っています。

「理容業界がもっと多様な人材が活躍できる場になるには、どんな変化が必要?」
私のように他業種から転職してきた人が増えることで、理容師としての層がもっと厚くなるのではないかと思います。最近では通信教育を受けて理容業に転職する方も増えてきていますし、年齢を重ねてからでもゼロから学べる環境が整えば、手に職をつけたいと考える人はもっと多くいるはずです。柔軟な働き方や学びの機会が提供されることが、業界全体の活性化に繋がると思います。

柔軟な働き方や学びの機会の提供とは、理容業界がより多様な人材に対応できるよう、働き方や教育制度を変革することです。具体的には、以下のようなものが考えられます。

  1. フレックスタイムやシフト制の導入
    理容業界でも、勤務時間やシフトを柔軟に設定できるようにすることで、子育て中や介護中の人、学業と両立したい人など、多様なライフスタイルを持つ人が働きやすくなります。

  2. リモート学習やオンライン教育の推進
    通信教育やオンライン講座を取り入れて、理容師としてのスキルや知識を時間や場所を問わず学べる環境を整えることが重要です。特に、仕事を持ちながらスキルアップを目指す人にとって、柔軟な学びの機会は大きなメリットです。

  3. 年齢に関係なく学べる機会の提供
    年齢に制限を設けず、転職を希望する中高年層にも理容業界で活躍できる道を開くことが大切です。例えば、短期間で基礎を学び直し、実務経験を積むことができるプログラムやサポート体制を作ることです。

  4. フリーランスやパートタイムでの働き方
    フリーランスとして働く道を広げたり、パートタイム勤務ができるようにすることで、自分のペースで働きながら、家庭やプライベートの時間も大切にすることができます。これにより、理容師としてのキャリアを長期間続けやすくなります。

このように、働きやすい環境と学びやすい機会を提供することで、理容業界がより多くの才能を受け入れ、発展していくと思います。ー

6. これから理容師を目指す女性へのアドバイス

「理容女子を目指す人に伝えたいことは?」

他人と比べる必要はないし、自分のペースで進んでいけばいいと思います。
どんなに厳しい瞬間があっても、諦めないでください。
練習が裏切ることはないし、積み重ねたものが、必ずあなたを支えてくれます。

SNSでは他人の成功や生活を目にすることがありますが、それに左右されることなく、自分の道を大切に進んでください。そして、周りのサポートに感謝の気持ちを常に持ち続けてください。

「理容師として成功するために大切なことは?」

まだ経験が浅い部分もありますが、心から大切だと思うのは、お客様を思う気持ちとポジティブなマインドです。どんなにうまくいかない時があっても、ただ凹んで終わるのではなく、その経験を自分の成長に繋げることが大事です。失敗や壁は、次へのステップに必ず繋がります。だからこそ、常に前向きな気持ちで前進し続けることが重要です。

また、お客様一人一人に対して、どうすればもっと良くなるかを常に自問自答する姿勢が、より良い技術やサービスを生むと信じています。お客様を大切に思い、向上心を持ち続けることが、理容師としての成功に繋がると確信しています。

「この仕事の魅力をもっと広めるためにやりたいことは?」

私一人の力では限界がありますが、だからこそいろんな理美容師さんや、他業種で頑張っている方々との交流を深めていきたいと思っています。互いに刺激を与え合い、共に学び、協力することで、理容業界の魅力をもっと広める活動ができたら嬉しいです。
業界を越えたつながりが、新たなアイデアや可能性を生み出し、理容業界の未来をもっと明るくできると信じています。




7. 理容女子の好きなタイプ・恋愛観

「どんな男性がタイプ?髪型の好みとかある?」

私は、考え方や言動に筋が通っていて、自分の生き方にしっかりとした軸を持っている男性が魅力的だと感じます。どんな時もブレずに、信念を持って行動できる方に惹かれます。また、穏やかで優しい心を持った方が理想です。髪型については、その人自身に似合っていることが一番大切だと思っています。特にこだわりはありませんが、どんな髪型でもその人に合ったスタイルであれば素敵だと思います。

「仕事で疲れたとき、どんな癒しがあると嬉しい?」

ごはんが一番の癒しです!食べることが大好きなので、美味しいものを食べると、疲れも一気に吹き飛びます🤣

「付き合うなら同業者?それとも別業界の人?」

仕事に対してお互いに理解し合えることが大切だと思うので、同業者でも別業界の人でもどちらでも構いません。お互いの仕事や価値観を尊重し合いながら、支え合える関係が一番かなと思います。

「理容師の彼女を持つなら、相手に理解してほしいことは?」

まず、朝が早かったり、帰りが遅くなることがあるので、その点を理解してもらえると嬉しいです。疲れている時は家事に手が回らないこともありますが、その時はお互いに協力し合えればと思います。また、休みの日も講習やセミナーに参加することが多いので、その時間が必要だということも理解してほしいです。ただ、頻度については考慮して調整するように心がけますね(笑)

8. 理容室での恋愛エピソード

「お客様との恋愛ってアリ?」

お客様は皆さん人としてとても大好きですが、私はお客様とはお客様として接しているので、恋愛に発展することはありません。ただ、これはその人や所属するサロンの考え方にもよると思います。もしお互いが本気で想い合っているのであれば、恋愛に進展することもありますし、そういった形でお付き合いをしている方々も世の中にはたくさんいるので、決して悪いことではないと思います。

「彼氏の髪をカットすることはある?」

頼まれたらカットすると思います。ただ、もし彼が同業者だった場合、お互いにこだわりがあると思うので、少し抵抗を感じるかもしれません(笑)。プロとしての意見やスタイルが違うこともあるので、その辺りは気を使うかもしれませんね。

「お客様の恋バナを聞くことも多い?どんな話が印象的?」

ご結婚されているお客様が多いので、恋バナを聞く機会はそれほど多くはありませんが、お客様が話してくれる幸せそうなエピソードにはとても心温まります。そうしたお話を聞くと、私も幸せな気持ちになって、なんだかほっこりします☺️

9. 結婚や将来のパートナーについて

「理容師の仕事と結婚、両立できる?」

まだはっきりとは分かりませんが、もちろん両立したいという気持ちはあります。勤務時間や休みの関係で難しいこともあるかもしれませんが、お互いに理解し合い、支え合えるパートナーがいれば、きっとうまくやっていけると思います。

「将来、家庭と仕事のバランスをどう考えてる?」

理美容師という仕事は結婚後も続けられると思って選んだので、仕事はこれからも続けたいと考えています。ただ、勤務時間などは相手の都合に合わせる部分もあると思います。仕事と家庭、どちらかが一方的にならず、お互いに思いやりを持ちながら、良いバランスを築けるようにしたいですね。

「結婚相手に求める条件ってある?」

理美容師をしている以上、どうしても家にいる時間が少なくなってしまうので、自分の身の回りのことをしっかりできる人がいいですね(笑)。お互いに独立して自分のことをこなせる人だと、安心して過ごせると思います。

ありがとうございました。♪

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