月刊理容女子／BARBER GIRLS FILE 50私らしさをつらぬく♡ Sally

hair shop hosoi（山梨県）
Sally／サリー

今回はInstagramで、おしゃれなカフェや自撮り、スイーツ、コスメなどのキラキラした写真を投稿する事が大好きな理容女子。
でもそれは、ただキラキラした投稿するのではなく、理容業界の新たなイメージを伝える戦略。女子が増え、女性が安心して働ける業界になる様にと思って投稿をしています。
”私らしさをつらぬく♡”　仕事と子育ての両立と家族の時間のバランスを大切にする。バーバーガールSallyさんです。

「月刊理容女子」では、理容の世界で華やかに働く女性を毎月１名お迎えし、インタビューを交えご紹介致します。

PROFILE

hair shop hosoi［山梨県甲府市上石田］
Sally/畑谷紗里［山梨県出身］
窪田理容美容専門学校［東京都］
1988年9月17日生まれ　乙女座
血液型：B型
趣味：子供たちと家族で旅行、自分への買い物、音楽鑑賞、ファッションリサーチ、ヘアースタイルリサーチ、海外ドラマ、ネットショッピング、写真撮るメイク研究

Sallyさんインスタグラム s.a.r.i.a.s
barberartist.sally

INTERVIEW

お客様との会話は、絶妙な距離感を大事に―

どうして理容師になろうと思ったの？

きっかけは実家が大正12年頃から100年続く理容店ヘアーサロン宮本で、幼い頃から環境が従業員が沢山いる中、理容業界一色で育ってきました。小学校から帰れば玄関ではなくお店を通るのがルールでお客様に「いらっしゃいませ」と挨拶をして、弟とお手伝いしていると褒められて嬉しかったのを思い出します。恥ずかしがり屋でしたが看板娘のような感じでした。
今の時代とは違い遅くまでお店にお客様がいておばあちゃんや女手一つで働いていた母の仕事姿をみてずっとカッコイイな〜と思っていたからです。

ですが、19歳で理容業界に入って1年足らずで辞めてしまいました。何故かと言うと、幼き頃からの環境が理容業界と生活自体が一色だった事もあり、理容師以外の道に進みたくなったからです。自分の道は自分で決めようと、東京に上京してアパレル店員やbarで働いていました。

時が経ち結婚し出産をして、親として自分を見つめ直した時にやっぱりこの理容業界しかない！と決意し理容師に復職しました。幼い自分が感じてきた事を、子供たちにも見せていきたいと思ったからです。

理容師になって嬉しかったことは？

一番の想いはやっと理容師として、母と同じ土俵に立つことができる様になった事です。今は亡きおばあちゃん、現役で頑張っているお母さんこそが私にとっての元祖理容女子です。
あと、旦那さんや自分の子供たちをカット出来て幸せです。

では理容師になって学んだことは？

社会人としてのルールや忍耐力。
技術や実力もない中で、唯一出来ることは、自分のやる気をもって仕事をする姿勢が大事。あと、覚えた手順を考えながら接客をする難しさや責任を持ってお客様に入る事です。

Sallyさんの接客対応で心がけている事は？

お客様が心が休まる時でもありますので、時間をかけること＝丁寧ではないと思っています。仕事の合間に来てくださるので、限られた時間の中でどれだけ細やかな技術を満足して頂けるか意識しています。毎回心地よいと思っていただける様に意識し、そうすることで信頼関係がうまれてくると思います。
あと、お客様との会話は、絶妙な距離感を大事にしています。

理容の仕事のどこが好き？

正直、とっことん嫌いになった時期がありました。だからこそ、この仕事の全部が好きです。
理容=今の自分=人生そのものです。
男性は身だしなみは仕事の一部として生活に必要不可欠なので、綺麗に髪も肌も整える事にやりがいを感じます。それだけではなくビシッと決まることでお客様の心も整えて生きる活力になる姿をみて達成感があります。
お客様から色々な話を聴くことができるのも魅力です。

お母さまと一緒に

仕事と子育ての両立と家族の時間のバランスを大切に―

Sallyさんの好きな技術やこだわりは？

シェービングです。レザーを持って剃る姿がカッコイイから好きです。お客様の一人一人の肌質、髭の硬さ、濃さ、はえ方、骨格すべて違うので覚えることもこだわりの一つです。
あとは綺麗な刈り上げです。どちらも繊細さが必要なので、いつでも緊張感をもって仕事をしています。

仕事での失敗談ってある？

ブロー仕上げで自然に真ん中で流れるように乾かさないといけないのに真下に乾かしてしまった事です。
切った後流す前にヘアースタイルをしっかり覚えておかないといけなかったこと、それからシェービングも軽くで1シェーブなのに2シェーブしてしまった事です。

失敗したからこそ学べたと思っています。そして絶対次回は間違えないようにする！って、思って落ち込まないで前向きに考えます。

次に、普段の情報収集は何を使用していますか？（インスタ、FACEBOOK、twitter、YOUTUBE、TV、雑誌など）

google、YouTube、雑誌、TV、Instagramです。参考にしたりしますが、自分で一つ一つ調べます。

最近気になったニュースですか？「幽霊が出る」日本の首相公邸、9年ぶりに岸田首相が入居ですかね。

お休みの日の過ごし方は？

一人の時はショッピングしたり、音楽を聴いたり、お家の掃除や整頓、友達にあったり、行きたいところへ行ったりして過ごしています。あとは、都内で行われる講習やbarberのイベントへ行ったり、とにかく行動が大事！

あとはモデルさんを呼んでカラーの練習をしたり、子供たちや旦那さんをモデルにカット練習をしたりしています。仕上がりは母にみてもらっています。色々協力してくれる母や旦那さんには感謝です。
２児の母でもあるので、仕事と子育ての両立と家族の時間のバランスを大切にしています。

最近見た映画はやドラマは？最近読んだ本は？カラオケは何を歌いますか？

最近観てるドラマは海外ドラマ2021年のGossip Girl新シーズンです。

最近読んでる本は、
ブランディングで全部うまくいく
MBA生産性をあげる100の基本
オードリーヘップバーンの言葉
ココシャネルの言葉
色んな本を読むのがマイブームです。

カラオケはayu世代でずーっと好きで、ayuをよく歌います。

そんなSallyさんの好きな男性のタイプは？

私を理解してくれている旦那さんです💖

女性が安心して働けるような業界に整え、憧れるような企画だったりキラキラさが必要な気がします。ー

Sallyさんは将来どうなりたい？

人生をかけて理容師をし続けることです。
現在は子育てと仕事の両立と実家のお店もあり、限られた時間の中でなかなか思うように行動できなかったり、自分自身の技術面の焦りもあります。
理容師として自分の魅力や価値が認められるようになりたい。自分らしさを軸に新たな方向性を考えていきたいです。

では5年後の目標

5年後の目標は、まだかけ始めたところなので、具体的には言えないのが率直なところです。今できる努力を悔いなく徹底的にし続ける事で、ビジョンを明確に出来ると思います。

今の理容業界に足りないと思う所

理容店が衰退して、地方の理容店は家族経営夫婦でしている所がほとんどで、高齢化や後継ぎがいなくて理容店を閉めざるえないのが現実です。
男性社会的な昔のあり方ではなく、ジェンダー問題も課題としてありますが、理容女子が増えて固定概念をなくした状態から世に知ってもらい、興味をもってもらえるように新たな理容師のイメージを変え、進化する事だと思います。それには理容女子が大事になってきます。

女性が安心して働けるような業界に整え、憧れるような企画作りだったりキラキラさが必要な気がします。
アピールだったり注目を集めることで、新たなイメージを表現していかないといけないと思います。

理容女子ならでは悩みは？

女性理容士ならではの悩み？なんて質問がくる事自体、ジェンダー問題があるこの業界に違和感を感じるし、使命感を持って変えていこうと思ってます！

Sallyさんの今後理美容業界でやりたい事。

興味のあることは店舗を持たない理容師のブランディングですね。
理容女子として、一人の表現者として、なんらかの形でメディアや雑誌に掲載されてみたいです。メイクもファッションも私にとっては理容の一部なので新たなジャンルを開拓したい。そして自分のルーツを融合させたやり方でパフォーマンスをしたいですね。

インスタ映えのする写真の撮り方は？

自分では全く撮り方も、載せ方も上手とも思わないのでただ恥ずかしいですが、インスタの写真の撮り方は、自分が見ているものをアート目線でみて撮る。加工アプリを使ってフィルターをかけたり、自然光でふわっとした柔らかい雰囲気の中で写真を撮ったりすると良いです。
あとは自分が魅力的に映る角度を見つけるのがポイントです。後はセンスですかね笑

自分を美しく見せる方法は？

自分を美しく見せる方法は、メイクが全てです。次に絶対的なのはアクセサリーですね。

最後に理容女子を目指す人に一言。

微力ながらですが、一人の女性理容師として模範となれるように努力したいと思いますので、女性理容師がキラキラした業界になるよう頑張って行きましょう。

現在働いている美術館のようなユニセックスサロン